セッション:Lightning Talks

■初めてのLTは英語

今回のRakuten Technology Conference 2012は、オール英語化の一環でLT(Lightning Talks)も英語で行われました。

楽天川口さんから「楽天テクノロジーカンファレンスでLTお願いします!」というメッセージをいただいたので、これは面白そうだしチャンスだなと思い、二つ返事でOKしました。
ちなみに、私にとっては初のLTです。
―そんなLTで大丈夫か?
―あぁ、(4分だから)問題ない。

というわけで、自分が参加している読書会の宣伝も兼ねて『Succeeding with Agile』(Mike Cohn 著)に出てくる「ADAPT」モデルについてお話しました。

 

■事前アドバイス 〜LT心構え

LT当日の朝、原田 騎郎さんとAtlassianNicholas Muldoonさんから、次のようなアドバイスをいただきました。

  1. ゆっくり話そう。
  2. スライドは自動にした方が良い(話すことに集中できる&リズムができる)。
  3. スライドを自動にした場合、スライド1枚につき15秒くらいで話せる内容にすると良い。

まさにアジャイルのPBLに通じる考え方ですね。さすがにスライドは、当日には直す余裕がありませんが、アドバイスは本当に参考になりました。

 

■実際にやってみて

緊張した!

1,000人近い人の前で話すのって、思っていたよりも緊張するんですね。あれは体験した人じゃないと分からない。ゆっくり話そうとしているのに、自然と話のピッチが速くなってしまう。でも一度体験したので、次は意識して話せそう。

笑いのツボが違う

これまで参加してきた勉強会や読書会では、アニメやスポーツの絵で笑いを取れましたが、LTは笑いのツボが違いました。おかしな絵を見せることよりも、ウィットにとんだ発言で、聴衆に「そうそうw」と思わせる方がウケるようです。そんな気がしました。

体調管理重要!

前日までCSPO研修に参加したり「Agile Conference Retrospective」というイベントに登壇したりで、ほとんど寝ていませんでした。そのためか、緊張とかウィットとか言う以前に、息をするのもぜーぜーいう状態でした。
LTに出演するならば、体調は万全を期する!これ大事!

ちなみに発表している間、Nicktwitterで実況をしてくれました。写真もNickが撮ったものです。

■終了直後に舞い降りた神

LT終了後、次の人にマイクをお渡しして、さっとはけようとしゃがんで走り去ろうとした時、ちょっと魔が差しました。プロレスラーとしての血が騒いだのか、急に前転して受け身を取って笑いを取りたくなったんですね。そうして実践したら、スクリーンの角に頭をぶつけるという奇跡を起こしましたw

今後LTをやる人には、はっきりとこれだけは肝に銘じてもらいたい!

  • スクリーンの角は硬い。
  • 受け身を取る必要はない。

 

■ご褒美!

最後のビアバッシュの際、スタッフから「LTの優勝者を決めるんで集まってください」と呼びかけがありました。優勝なんて関係ないなと思いながら集まってみると、なんと参加者賞としてkoboをいただきました!これはうれしい!

koboを持ってNickとツーショット!

LTの後にも多くの方から「よくやったね!」「You did it!」「勇気をもらった」など、たくさんのポジティブなリアクションをいただきました。

挑戦することって、本当に大事ですね。挑戦する機会を与えていただいたことに、心から感謝です。

 

■所感 〜チャレンジは大きなチャンス

やったことのないことをやる、それはチャレンジです。チャレンジには「失敗する恐怖」と「チャンス」という2つの側面があります。
一方で、失敗しないと学べないことって、とても多いと思います。「失敗しても失うものが特にない」のであれば、チャレンジは大きなチャンスなんだと思います。

皆さんも「本当に失敗すると失うものがあるんだろうか?それは大きいんだろうか?」と自問自答してみてください。特に失うものがないと思えたら、ばんばんチャレンジするとよいと思います。アジャイルもオール英語化も、本質はそこなのだと私は思っています。

やってみて自分が楽しくて、周りも楽しんでくれるのであれば、それは立派な価値です。そんなことを学ぶことができた、私にとっては非常に実りの多いELT(English Lightning Talks)でした。


公認レポーター 伊藤 宏幸