Writer:noguta

縦のものを横にする、簡単なことのたとえとして使われるフレーズですが、本づくりでは後に引けない大きなターニングポイントになります。

英数字の組み方や図版の配置、ときには文章そのものまで、縦と横では変わってきます。

ソフトウェア関係の本の場合、縦か横かは本当に悩みます。横文字が多いジャンルですからね。つくりやすさは横書きですが、読みやすさを考えると縦書きの良さは捨てがたいです。今回の本は試行錯誤の末、読みやすさ重視で縦書きを選びました。

著者の三井さんの想いが文字組からも伝わるといいなと思います。

ソフトウェアづくりでも、簡単に見えるレイアウト変更や構造の変更が実は大きな作業に膨れ上がってしまうこともあります。綿密なコミュニケーションでお互い理解を深め合いながら仕事を進めていきたいものです。

「縦のものを横に」
これからこの表現は、困難なことのたとえに使いませんか?