• 著者:テリー伊藤
  • 発行所:飛鳥新社
  • 価格:1,300円+税
  • お薦め度:★★★★☆(★5つが最高)

概要

もし、著者が秋元康だったら。もし、本の題名に「お笑い」がついていなかったら。たぶん私はこの本を手に取らなかっただろう。

テリー伊藤。「売らんかな」の姿勢が見えにくいタイプ。その彼の遊び半分の企画、3割の真実を7割の笑いでくるんだ本だと、タカをくくっていたのだが..

「大使は2年で1億円が貯まる」(P55)

日本の情報収集は「おねえちゃん」がいればよい~新聞切ってスクラップブックを作る~ (P70)

外交官が政治家に尽くす理由から「採用試験」のカラクリ(P119)

目次

  • 第1章 日本人を永遠に「ジャップ」にして外務省7つの恐怖
  • 第2章 ベテラン・ノンキャリア外交官の告白「俺はもう先が見えているから、なんでも本当のことを喋ってやるよ」
  • 第3章 日本大使館に諜報活動は存在せず。情報収集はアシスタントにお任せ
  • 第4章 「現地人」と結婚した「日本の女性」はもはや日本人ではない
  • 第5章 国会議員は「クレージー・ホース」がお好き。外交官が議員に尽くす理由は「外交官試験」にあり
  • 第6章 日本大使館だけには逃げなかった12人の日本人
  • 第7章 ノンキャリア外交官は「墓参り」もできない~キャリアVSノンキャリア戦争~
  • 第8章 もうひとりのHEIKA、青木大使が支配する「人間ピラミッド」社会
  • 第9章 酔っ払いNZ大使『当て逃げ事故』~外交官僚「お笑い黒い事件簿」
  • 第10章 われわれ国民を世界に導いていくスーパーエリート「二世外交官」列伝

お勧め度

★★★★☆(★5つが最高)

この本の内容が真実とすれば驚くというよりあきれる。たとえ半分が真実であったとしても不安だらけだ。日本の外交は本当に大丈夫なのか。

私は外交官に思う。給料を沢山もらったっていい、現地で遊びほうけててもいい。ただ外交官としての仕事はしてくれ。日本人の誇りをもって。

柴田  浩太郎 2010.10.23

富士通株式会社 柴田浩太郎(SHIBATA Kohtaro)

社内プロジェクトマネジメント研修の企画・開発・講師・運営を担当。食べ物は、お好み焼き、たこ焼き、焼きソバなどソース系全般を好む。

※このコーナーはこうたろうさんが知人宛にメール配信されている図書紹介を許可をいただいて掲載しているものです。