- 著者:川口俊彦
- 発行所:飛鳥新社
- 価格:1,600円+税
- お薦め度:★★★★☆(★5つが最高)
概要
将棋棋士、大山康晴。昭和の時代、棋界に君臨していた大名人である。
その巨人の強さを、同じ棋士である著者が一つ一つ解き明かしていく。
大山の強さを数字で証明するのは簡単だ。タイトル獲得数、勝率、A級在位年数を並べて提示すれば良い。しかしそれは、流れのない止まった結果でしかない。結果だけでは、大山の強さには迫れない。
著者は晩年に注目した。確かにそこには大山の強さがあった。流れがあった。
目次
- 序章
- 1章 ガンとの闘い
- 2章 生い立ちから名人まで
- 3章 大山将棋の強さ
- 4章 早逝した天才棋士との闘い
- 5章 追われる身に耐えて
- 6章 会長就任と永世名人
- 7章 ガン再発後の粘り
- 終章
お勧め度
★★★★☆(★5つが最高)
大山はA級棋士のまま亡くなった。憎らしいほど強かった。私は、あまりにも強い大山将棋に嫌気がさして、新聞の将棋欄を眺めることを止めたことがある。
今、大山はいない。
あの強さから目を背けていた自分を、今更ながら情けないと思う。
柴田 浩太郎 2010.10.16
富士通株式会社 柴田浩太郎(SHIBATA Kohtaro)
社内プロジェクトマネジメント研修の企画・開発・講師・運営を担当。食べ物は、お好み焼き、たこ焼き、焼きソバなどソース系全般を好む。
※このコーナーはこうたろうさんが知人宛にメール配信されている図書紹介を許可をいただいて掲載しているものです。