- 著者:堀 公俊
- 発行所:日本経済新聞社
- 価格:830円+税
- お薦め度:★★★☆☆(★5つが最高)
概要
著者は、日本ファシリテーション協会会長である。まず、定義から。
ファシリテーションを一言でいえば、「集団による知的相互作用を促進する働き」のことです。(P21)
もう少し具体的にいえば、「中立な立場で、チームのプロセスを管理し、チームワークを引き出し、そのチームの成果が最大となるように支援する」(※)のがファシリテーションです。(P22)
※『ファシリテーター型リーダの時代』からの引用
次に、効果と必要なスキルが提示される。
目次
- 第1章 脚光を浴びるファシリテーションの技術
- 第2章 応用が広がるファシリテーションの世界
- 第3章 場のデザインスキル-場をつくり、つなげる
- 第4章 対人関係のスキル-受け止め、引き出す
- 第5章 構造化のスキル-かみ合わせ、整理する第6章 合意形成のスキル-まとめて、分かち合う
- 第7章 ファシリテーションの実践に向けて
お勧め度
★★★☆☆(★5つが最高)
よくまとまっている。ファシリテーションを極めていく人には手元にあると便利だろう。私自身、ファシリテーションの実践者のはしくれとして、参考になることは多かった。
ただ入門書としては、ハードルが高いように思う。初心者がこの本を読んで、ファシリテーションをしてみようと思うのかは少々疑問。本の題名は「ファシリテーションハンドブック」の方が良かったのでは?
柴田 浩太郎 2010.9.4
富士通株式会社 柴田浩太郎(SHIBATA Kohtaro)
社内プロジェクトマネジメント研修の企画・開発・講師・運営を担当。食べ物は、お好み焼き、たこ焼き、焼きソバなどソース系全般を好む。
※このコーナーはこうたろうさんが知人宛にメール配信されている図書紹介を許可をいただいて掲載しているものです。