- 著者:高橋 俊一
- 発行:すばる舎
- 価格:1,300円 + 税
- お薦め度:★★★★★
概要
著者は元新聞記者。記者というのは、少ない字数で正確に、しかも毎日、何十万人もの読者に自分の文章を提示し続ける職人です。ただ駆け出しのころは、やはり、相当大変だったみたいで…
記事をいくら書いても、デスクや先輩記者に直されます。原稿用紙はまっ赤に筆を入れられ、自分が書いたもので残るのは固有名詞と数字だけ。ときにはゴミ箱にポイ。どれもわずか200、300字の短い原稿、コソ泥や小さな交通事故のニュースさえ、そのありさまです。(P150)
教えられたのは「主語をはっきりさせる」「修飾先を明確にする」「余分な言葉を削る」など基本ばかりだったそうです。その効果はというと…
これ(コツ)をのみ込んでからは、上達は早かったと思います。半年間でそれまでの20年を突っ走った気がします。(P151)
本の構成も削りに削られ、すっきりです。詳細目次は、文章を読み返すときの、良いチェックポイントになりそうです。
目次
- 第1章 書く前に、知っておきたい5つの原則
- 第2章 言葉の並べ方と修飾語の使い方で、読みやすい文章にする
- 第3章 句読点と中点を使って、誤読されない文章を書く
- 第4章 すぐに使えるテクニックと基本ルール
お薦め度
★★★★★
帯には「書くことに「素質」はいらない」の文字。勇気づけられます。
2012年08月17日
富士通株式会社 柴田浩太郎(Kohtaro Shibata)
社内プロジェクトマネジメント研修の企画・開発・講師・運営を担当。食べ物は、お好み焼き、たこ焼き、焼きソバなどソース系全般を好む。
※このコーナーはこうたろうさんが知人宛にメール配信されている図書紹介をご本人の許可をいただいて掲載しているものです。