- 著者:秋山 利輝
- 発行:幻冬舎
- 価格:1,400円 + 税
- お薦め度:★★★★★
概要
秋山木工では木工職人を育成するため4年間、社員を「丁稚(でっち)」として住み込ませる。
現代の徒弟制度。丁稚の間は3~4時間睡眠。帰省も盆と正月だけ。携帯・恋愛禁止。そして一定期間の修業を終えると自動退職。
この古風な制度のどこがいいのか。社長であり親方である著者はいう。
「職人は、技術よりも人間性が大切」というのが私の持論です。そのためには、どうしても厳しい丁稚生活が必要なのです。(P13)
覗いてみよう。一見時代遅れともとれる、一流職人の育成方法を。
目次
- 第1章 女も坊主。丁稚に課した10のルール
- 第2章 不器用な人間ほど一流になれる
- 第3章 私が家具職人を目指した理由
- 第4章 一人前になったらクビにする
- 第5章 真の職人になるために必要なこと
お薦め度
★★★★★
もし世界に広めたいとすれば、家具よりも、うちにいる職人ですよ。ひとつひとつ心を込めて作る、職人の一流技術。その背後に流れている、ものを大切にして、感謝するというスピリット。どちらも、世界に通用すると思うのです。(P193)
木工職人に限った話ではない。日本の進むべき道だ。
2012年08月04日
富士通株式会社 柴田浩太郎(Kohtaro Shibata)
社内プロジェクトマネジメント研修の企画・開発・講師・運営を担当。食べ物は、お好み焼き、たこ焼き、焼きソバなどソース系全般を好む。
※このコーナーはこうたろうさんが知人宛にメール配信されている図書紹介をご本人の許可をいただいて掲載しているものです。