- 著者:堀田 勝美、関 弘充、宮崎 幸生
- 発行:ソフト・リサーチ・センター
- 価格:2,600円 + 税
- お薦め度:★★★★☆
概要
ソフトウェア品質保証の専門家3人よる解説。内容は概念や要素技術から事例や苦労話まで盛りだくさん。若干テーマが絞り切れてない感があるが、「わくわく感」や「生きがい」を重視した品質向上施策には、実践に裏打ちされた迫力がある。
目次
- 第1章 ソフトウェアの品質と品質保証システム
- 第2章 ソフトウェア品質保証のモデル
- 第3章 効果的なソフトウェア品質保証
- 第4章 ソフトウェア品質保証を支える要素技術
- 第5章 ソフトウェア品質保証の体系と組織
- 第6章 ソフトウェア品質保証の効果的な実践方法
- 第7章 協力会社と共に進める品質保証
- 第8章 ソフトウェア品質保証活動への影響要因とポイント
- 第9章 人間重視の品質保証活動
お薦め度
★★★★☆
シニカルな文章に思わずニヤリ。
そこで、比較的暇そうな部長さんにお願いをしてレビューに付き合ってもらいます。担当者が説明していると部長さんは途中、居眠りをしながら聴いていますが、驚いたことに担当者自身が説明しながら不具合を発見してしまうのです。(P146)
「人数が多いので情報量が多くなり管理しきれない」との弱音が、ある部長から上がりました。その時「管理を軽減化するのと問題が多く発生してくるのとどっちを採るの」と迫りました。(P171)
品質向上には、モノだけでなく、組織とも戦わなければならない。恐れてはいけない。強い心が必要なのだ。
2012年05月25日
富士通株式会社 柴田浩太郎(Kohtaro Shibata)
社内プロジェクトマネジメント研修の企画・開発・講師・運営を担当。食べ物は、お好み焼き、たこ焼き、焼きソバなどソース系全般を好む。
※このコーナーはこうたろうさんが知人宛にメール配信されている図書紹介をご本人の許可をいただいて掲載しているものです。