• 著者:三上 延
  • 発行:アスキー・メディアワークス
  • 価格:590円 + 税
  • お薦め度:★★★★☆

概要

北鎌倉の古本屋が舞台。内気だがめっぽう本に詳しい美人店長と、訳あって本を読めなくなってしまった大男。古い本、ちょいとワケありの人たち。

目次

  • プロローグ
  • 第一話 夏目漱石『漱石全集・新書版』(岩波書店)
  • 第二話 小山清『落穂拾ひ・聖アンデルセン』(新潮文庫)
  • 第三話 ヴィノグラードフ・クジミン『論理学入門』(青木文庫)
  • 第四話 太宰治『晩年』(砂子屋書房)
  • エピローグ

お薦め度

★★★★☆

本の帯には「本の雑誌が選ぶ2011年度文庫ベストテン第1位」の文字がある。その理由は、本それ自体がテーマであることの他に、文庫としての手軽さ、計算されたストーリ、そして何より「本好きの気持ちをストレートに表現している」ことにあると思う。

古本の価値とは、新刊の状態をできるだけ保ちつづけることだけではなさそうだ…。

2012年01月14日

富士通株式会社 柴田浩太郎(Kohtaro Shibata)

Kohtaro Shibata

社内プロジェクトマネジメント研修の企画・開発・講師・運営を担当。食べ物は、お好み焼き、たこ焼き、焼きソバなどソース系全般を好む。

※このコーナーはこうたろうさんが知人宛にメール配信されている図書紹介をご本人の許可をいただいて掲載しているものです。