- 編者:日経コンピュータ
- 発行所:日経BP社
- 価格:2,000円+税
- お薦め度:★★★☆☆(★5つが最高)
概要
日経コンピュータに複数号に渡って掲載された記事を再編集したもの。
有名企業でありながら、その情報をあまり開示しない会社。日経コンピュータは、その会社に正面から取材を申し込み、グーグル関係者、約30人の「生の声」を拾った。
検索アルゴリズムの改良頻度は1年間に400回を越える-ウディ・マンバー副社長-(P33)
どんな変更にも必ず副作用がある。一つ機能を足したら、何か一つ削るくらいの方針で改善している。
-原田昌紀氏-(P40)
電子メールのアーキテクチャは郵便のメタファ。基本的には40年前に生まれたものだ。確かに使い慣れているが、それが最適なコミュニケーションとは限らない。
-グレッグ・ダレサンドラ氏-(P74)
ウリは、この「生の声」である。
目次
- 第1章 グーグル、次の一手
- 第2章 検索、メール、OS-常識打破への挑戦
- 第3章 グーグラーが語る技術開発戦略
- 第4章 データーセンター-自前で最強を実現
- 第5章 グーグル気質に見る強さの秘密
- 第6章 ソースコードから見るグーグル気質
- 第7章 グーグルの課題-競合から社会、法律まで
- 第8章 グーグルの大望-ネット至上主義の行く先
お勧め度
★★★☆☆(★5つが最高)
日経コンピュータの十八番である、分かり易いまとめ方は評価できる。しかし、章と章のつながりが悪い。原因は、重複感、不揃い感だ。複数執筆者の雑誌に掲載された元原稿に、なるべく手を加えないという編集方針だったのだろうか..
雑誌の読者と本の読者は違う。そのことを知らないわけでもあるまいに。
柴田 浩太郎 2010.2.18
富士通株式会社 柴田浩太郎(SHIBATA Kohtaro)
社内プロジェクトマネジメント研修の企画・開発・講師・運営を担当。食べ物は、お好み焼き、たこ焼き、焼きソバなどソース系全般を好む。
※このコーナーはこうたろうさんが知人宛にメール配信されている図書紹介を許可をいただいて掲載しているものです。