■Problem 〜今日の問題
プロジェクトのコンセプトや目的が決まらない
クライアントとの打ち合わせや社内の打ち合わせで、話がまとまらなかったり、話が曖昧だったりしたことはありませんか?多人数で合意形成をしたり理解するって難しいですよね。
■Solution 〜こんなふうに解決してはどうでしょう
ビジュアル情報にしてみる
そんなときは、文字情報ではなくビジュアル情報にしたほうが分かりやすかったりします(プレゼンでも、文字だけのプレゼンは飽きてしまいますよね…)。
課題をホワイトボードに簡単にスケッチで書いたり、付箋でまとめたり、それだけでもプロジェクトの課題が明確になることがあります。
■これがHCD
HCDとは
HCDとはHuman Centered Designの略で「人間中心設計」を意味します。
これからはモノだけでなく、それを使う人間の要求に応えるために技術を生かさなければなりません。HCDでは「人間」を中心にすえて、人間の要求に合わせることを優先して設計します。
出典:HCD-Net(人間中心設計推進機構)「人間中心設計とは」「HCDとは」
ユーザーの価値を明確にする手法を利用してみよう
HCDのプロセスには「利用状況の把握と明示」「ユーザーの要求状況の明示」という項目があります。ここに「ユーザーの価値」を明確にするさまざまな手法があります。
- ユーザーの深層心理を深く探る「ディプスインタビュー」
- 実際に現場で問題点を見つけ出す「フィールドワーク」
- インタビューデータをポストイットなどを使って分析する「KJ法」
- ユーザーインタビューデータから作成した代理ユーザーであるペルソナを使って、具体的なユーザー体験シナリオを作成する「ペルソナ/シナリオ法」
など、さまざまな手法があります。
こういった手法をうまく利用すれば、プロジェクトの目的がはっきりとするはずです。そうすれば、クライアントと制作者とユーザーが同じ視点でプロジェクトを進めていくことができるし、何をするべきなのかを整理できるのではないでしょうか。
もちろん、クライアント先でいきなりホワイトボードにスケッチを始めたり、ワークショップを行うというのは、ちょっとハードルが高いので、まずは、HCDのワークショップなどで練習をしてみましょう。
■もっと知りたい
もっと知りたい人は、HCD-Net(人間中心設計推進機構)へご参加ください。
人間中心設計専門家 第4期受験者
2012年12月20日(木)より募集開始
HCD-Net(人間中心設計推進機構)が実施する「人間中心設計専門家」の資格認定制度は、人間中心設計の専門スキルを評価し認定する、日本で唯一の人間中心設計の資格認定制度です。
2009年に本制度を創設以来、企業や教育機関からの好評を受け、資格取得者は3年間で222名に上ります。認定者の多くは、企業・団体の人間中心設計、ユーザビリティ評価、デザイン、システム開発、Web 制作、ユーザーリサーチ、テクニカルライティングなどの従事者や研究者として第一線で活躍しています。
第4期となる今回の受験応募は、12月20日(木)より開始します。ぜひご受験ください。
書き手:「一生でぃれくたーします!」松崎 希
- HCD-Net認定 人間中心設計専門家
- Twitter:@hokorin
- Blog:隣り合わせの灰と青春
- Facebook:http://www.facebook.com/hokorin