- 著者:岸良裕司
- 発行所:中経出版
- 価格:1,900円+税
- お薦め度:★★★★☆(★5つが最高)
概要
三方良しとは、住民良し、企業良し、行政良しとなること。
そんな、みんなが幸せになる公共事業が果たして存在するのだろうか?
この本は、その疑問に答えていく。
建築業界に飛び込んだ著者は、現場で働く人たちを幸せにしようと奔走する。そんな中、湧き上ってきた言葉が「三方良し」だ。「三方良し」は近江商人の言葉で、商売繁盛の秘訣としての「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」のこと。
そしてもっとも重要なのは「世間良し」という考え方だと説いている。これは売り手と買い手を含めて社会全体のために良いことをしようという考え方だ。この言葉が公共事業の改革にぴったりくると感じてきたのは、数々の成功事例を出された全国の現場の方々からの教訓からである。(P3)
建築業界を覆う負のイメージを払拭し、住民や行政もまとめて幸せにする方法とは..
目次
- 第1章 答えは現場にあり!問題解決の突破口
- 第2章 「段取り八分」の工程表のつくり方
- 第3章 三方良しの公共事業改革
- 第4章 各地の成功事例
お勧め度
★★★★☆(★5つが最高)
建築業界へのエールが強い分、他業界の読者にはとっつきにくい部分もあるが、考え方は大いに参考になる。
業界を問わず「熱い」現場が好きな人にお奨めしたい。
柴田 浩太郎 2009.12.4
富士通株式会社 柴田浩太郎(SHIBATA Kohtaro)
社内プロジェクトマネジメント研修の企画・開発・講師・運営を担当。食べ物は、お好み焼き、たこ焼き、焼きソバなどソース系全般を好む。
※このコーナーはこうたろうさんが知人宛にメール配信されている図書紹介を許可をいただいて掲載しているものです。