- 著者:岸良裕司
- イラスト:きしらまゆこ
- 発行所:ダイヤモンド社
- 価格:1,600円+税
- お勧め度:★★★★★(★5つが最高)
概要
著者は性善説に立ち「会社を悪くしようと思って行動している人はいない」という。
そしてその上で、その「よかれ」と思い込んで行動していること自体がますます会社を悪くしているのだと説明する。
著者が提示してくる事柄(思い込み)を、にわかには信じることができない。
なぜならこれらのことは、会社の中では当り前すぎて議論することこそ、ほとんどない事柄ばかりだからだ。
「コストダウンすれば、利益が増える」
「現場を効率化すれば儲かる」
「お客様はコストダウンを求めている」
しかし著者は、これらの事柄を読者の目線に立って一つ一つ分解し、考え方を提示していく。
そして読者を次第に「もしかしたら本当に思い込みだったのかも…」という気にさせていくのだ…。
目次
- 第1章 「コストダウンすれば、利益が増える」という思い込み
- 第2章 「現場を効率化すれば儲かる」という思い込み
- 第3章 「お客様はコストダウンを求めている」という思い込み
- 第4章 全体最適のパラダイムシフト
お勧め度
★★★★★(★5つが最高)
膨大な量の脚注があるので、生真面目に1ページごとに消化しようと思って読み進めると頭がこんがらがってしまうだろう..。そうならないために推奨する読み方は以下のとおりだ。
- パラパラとめくって、図とイラストだけを楽しむ
- 1回目は本文だけ読む
- 2回目は脚注(に飛びながら本文)を読む
- 疲れたら、また1に戻る
..そんなメンドクサイ読み方なんて、まっぴらゴメンという方は1だけを繰り返し読む(眺める?)だけでもいいと思う
感覚派の読者には、それだけで本書のかなりの部分を理解できると思うので..
柴田 浩太郎 2009.10.13
富士通株式会社 柴田浩太郎(SHIBATA Kohtaro)
社内プロジェクトマネジメント研修の企画・開発・講師・運営を担当。食べ物は、お好み焼き、たこ焼き、焼きソバなどソース系全般を好む。
※このコーナーはこうたろうさんが知人宛にメール配信されている図書紹介を許可をいただいて掲載しているものです。