• 著者:山口 瞳
  • 発行所:河出書房新社
  • 価格:1,400円+税
  • お勧め度:★★★★☆(★5つが最高)

概要

週刊新潮の名物コラムであった「男性自身」。

その1980年から1986年までの掲載分から選りすぐりをまとめたものである。

著者である作家、山口瞳の最晩年の筆は長年親しんだ身の回りのことを、静かに捉えていく

野球、競馬、将棋、旅、酒..

そして文章を書くということ、自分という存在そのものに対してまっすぐ、まっすぐ向き合っていく..

目次

  • ウツの時
  • 落葉を焚く
  • 競馬の話

・・・他 全38編

お勧め度

★★★★☆(★5つが最高)

私に酒の飲み方を教えてくれたのは、自分の父と、この山口瞳だ。

要は「粋に飲む」ということである。

晩年の著者は、医者から止められてしまったため、あまり酒を飲まない。

そのため本書でも酒の話題も少なくなっており、長年のファンである私としては寂しさを感じてしまう..

ただ、唯一の救いは、その文章の「粋」の部分だけは、最後まで枯れることはなかったということだ。

柴田  浩太郎 2009.10.7

富士通株式会社 柴田浩太郎(SHIBATA Kohtaro)

社内プロジェクトマネジメント研修の企画・開発・講師・運営を担当。食べ物は、お好み焼き、たこ焼き、焼きソバなどソース系全般を好む。

※このコーナーはこうたろうさんが知人宛にメール配信されている図書紹介を許可をいただいて掲載しているものです。