2012年10月20日(土)に楽天テクノロジーカンファレンス2012が開催されます。テーマは「Your Globalization, Your Innovation」、どんな想いを込めてこのイベントを企画したのか、よしおか ひろたか氏とかわぐち やすのぶ氏にお話を伺いました。
- よ:よしおか ひろたか氏
- か:かわぐち やすのぶ氏
- インタビュアー:野口 隆史(Manaslink)
■楽天テクノロジーカンファレンス2012は積極性の塊
―今回の楽天テクノロジーカンファレンス2012の魅力は一言で言って何でしょうか。
よ:「やってみようと」という気持ちが積み重なってこのイベントができあがっていることです。このイベントでは一歩踏み出す気持ちをとても大事にしています。その積極性をぜひ多くの方に体験していただきたいと思っています。
例えば、今回の講演の1つを瀬谷 ルミ子さんにお願いしているのですが、この方の講演はかわぐちさんの強い思いで実現しました。
か:瀬谷さんはDDR(兵士の武装解除・動員解除・社会復帰)を専門とされる方です。戦場という最も過酷な環境で、どのように「知っていることとできることのギャップ(Knowing-doing Gap)」を乗り越えてきたかのかを語っていただきます。情熱と熱意をどのように持続し、困難な活動を続けてきたのか、きっと多くのエンジニアの皆さんの心にも響く内容だと思います。
―楽天テクノロジーカンファレンスのつくり方が垣間見えますね。
よ:一歩踏み出した人、やってみた人が一番得をする、それが楽天テクノロジーカンファレンスです。楽天テクノロジーカンファレンスは、自分が聞きたいセッションを企画して実現するという積極性の塊でできています。先ほどの瀬谷さんのセッションのように、すべてのセッションの背景には、その企画を考えた人の強い思いがあります。
■魅力的なコンテンツの数々
―魅力的なコンテンツが盛りだくさんですね。
か:川口 耕助さんの自動化のセッション、ニコラス・マルドゥーンさんのアジャイルとイノベーションのセッション、岡野原 大輔さんのビッグデータのセッション、ジェフ・パットンさんのデザインシンキングのセッション、など知的好奇心を刺激するセッションにあふれています。
よ:楽天の英語化が気になっている方もいらっしゃると思います。楽天の英語化の取り組みについてのセッションや、GEPと呼ばれるプログラムがあるのですが、その様子をご紹介するセッションもあります。
■ノーリスクで英語ワールドを体験
―すべてのセッションが英語で行われますが、どのようにイベントを楽しんだらいいでしょうか。
よ:海外にどんどん出て行くエンジニアもいれば、なかなか社外にすら出る機会のないエンジニアもいると思います。いずれにせよ、今回のカンファレンスは日本で海外イベントの醍醐味を知ることのできるまたとない機会だと思います。
―費用やリスクもありませんしね。
よ:はい。当日、品川シーサイドに来ていただくだけです。海外のイベントに出ようと思ったら、高額な費用に加えて時間もかかります。楽天テクノロジーカンファレンスはわずか1日です。もしまったく分からなくても(そんなことはないと思いますが)、たった1日です。これから広い世界に出て行くきっかけを作ってもらえたらと思います。
■楽天テクノロジーカンファレンスにはチャンスがいっぱい
―チャンスを広げる場作りですね。
か:楽天テクノロジーカンファレンスは、積極的にエンジニアの皆さんにチャンスを提供したいと考えています。英語でないと参加できない、と考えるのではなく、日本にいながらにして英語のカンファレンスに参加できるチャンスだ、と考えていただければと思います。
もう1つのチャンスですが、私たちと一緒に働きたい方にはぜひお越しいただきたいと思っています。カンファレンスで社員と仲良くなって、楽天で一緒に働くチャンスをつかんでください。
カフェテリアはイベント中オープンになっていますので、いろいろなバックグラウンドの方と交流を深めていただき、そこから新しいプロジェクトが生まれてくれればいいなと思っています。
■英語なんか怖くない
―英語の問題はどう考えたらいいでしょう。
よ:英語が苦手だからと尻込みしていては、これからの時代を生き残っていけないと思います。むしろ英語が苦手な人でも、1日英語漬けのカンファレンスを過ごしてみて、今後のキャリアを考えてほしいと思います。英語ができるかどうかという議論はもうナンセンスだと思います。仕事がグローバルになっていく以上、仕事の仕方もグローバルにしていかざるを得ません。英語はあくまでその第一歩です。もちろん英語だけできてもだめということですが。
―楽天での英語化はうまく進んでいますか。
よ:役員はTOEIC800点を義務づけられたのですが、見事に全ての役員がクリアしました。社員の得点も順調に伸びています。英語を標準にすることで、人材の質も変わりました。海外の優秀な人材を取りやすくなりましたし、在職中の社員の目の色も変化しました。会社を活性化する上でとても大きな効果があったと思います。
―全編フル英語で行われる、楽天テクノロジーカンファレンス2012。積極的な姿勢で仕事をしたい方、もっと大きいチャンスをつかみたい方、変化のきっかけをつかみたい方、ぜひ2012年10月20日は品川シーサイドで1日を過ごしてください。人生の視界が開けてくるはずです。