- 著者:ジェームズ・スロウィッキー
- 訳者:小高尚子
- 発行所:角川書店
- 価格:1,600円+税
- お薦め度:★★★★★(★5つが最高)
概要
原題は「集団の知恵(THE WISDOM OF CROWDS)」。
本書の主張は、下記の「訳者あとがき」が分かりやすい。
集団の知恵を活用するには、集団を構成するメンバーの多様性、独立性、それに分散化が備わった集団に加えて、集団のメンバー個々の意見を一つに集約する仕組みもなければならない。(P284)
豊富な事例も、この主張を強く支えている。
「クイズ$ミリオネアのライフライン(P20)」
「アメリカンフットボールの戦略(P60)」
「映画館の価格(P113)」「椋鳥(むくどり)の群れ(P115)」
目次
- 第1章 集団の知恵
- 第2章 違いから生まれる違い
- 第3章 ひと真似は近道
- 第4章 ばらばらのカケラを一つに集める
- 第5章 シャル・ウィ・ダンス?
- 第6章 社会は確かに存在している
- 第7章 渋滞
- 第8章 科学
- 第9章 委員会、陪審、チーム
- 第10章 企業
- 第11章 市場
- 第12章 民主主義
お薦め度
★★★★★(★5つが最高)
「ナレッジマネジメント」がよく理解できる本である。
柴田 浩太郎 2009.8.14
富士通株式会社 柴田浩太郎(SHIBATA Kohtaro)
社内プロジェクトマネジメント研修の企画・開発・講師・運営を担当。食べ物は、お好み焼き、たこ焼き、焼きソバなどソース系全般を好む。
※このコーナーはこうたろうさんが知人宛にメール配信されている図書紹介を許可をいただいて掲載しているものです。