- 著者:長嶺超輝
- 発行所:幻冬舎
- 価格:720円 + 税
- お薦め度:★★★☆☆
概要
法という「お堅い」言葉を商売にしている裁判官の「お堅くない」お言葉集。いや「似つかわしくない」が適切か。表題の言う「爆笑」は言い過ぎだが、ニヤリとするものは確かにある。
「しっかり起きていなさい。また机のところで頭を打つぞ。」(P32)
-大あくびする松本智津夫被告に対して
「もうやったらあかんで。がんばりや。」(P130)
-自らが有罪判決を下した被告人に、手を握りながら
「電車の中では、女性と離れて立つのがマナーです。」(P160)
-「疑わしきは罰せず」の鉄則を適用しながら諭すように
人生に一点の曇りもない人たちの垣間見える人間性。覗いてみます?
目次
- 第1章 死刑か無期か?
- 第2章 あんた、いいかげんにしなさいよ
- 第3章 芸能人だって権力者だって
- 第4章 被告人は無罪
- 第5章 反省文を出しなさい!
- 第6章 泣かせますね、裁判長
- 第7章 ときには愛だって語ります
- 第8章 責めて褒めて、褒めて落として
- 第9章 物言えぬ被害者を代弁
- 第10章 頼むから立ち直ってくれ
お薦め度
★★★☆☆
作者は弁護士を目指すも司法試験を七回不合格して「懲りた」人。でも法に関する興味は「懲りない」らしい。こんな本を書くくらいだから。
2011年10月22日
富士通株式会社 柴田浩太郎(Kohtaro Shibata)
社内プロジェクトマネジメント研修の企画・開発・講師・運営を担当。食べ物は、お好み焼き、たこ焼き、焼きソバなどソース系全般を好む。
※このコーナーはこうたろうさんが知人宛にメール配信されている図書紹介をご本人の許可をいただいて掲載しているものです。