- 著者:黒木亮
- 発行所:講談社
- 価格:629円 + 税
- お薦め度:★★★☆☆
概要
10年にわたり、いろいろな雑誌や週刊誌、新聞などに載せたエッセイをまとめたもの。
著者は、エジプト、トルコ、ベトナムなどに住んだ経験を持つ元国際金融マン。現在はロンドン在住。
表題の「リスクは金なり」は、その国際金融時代の仕事そのもの。「リスクの匂いを嗅ぎ分け、そのままでは取れないリスクを取れるリスクに仕立てる」(P12)のだそうだ。
経済に疎い私には、サウジアラビアの「サウジ・シャンペン(中身は白ブドウジュース」(P59)の話や、イランの「喜びも悲しみもチェロ・カバブと共にあり」(P152)の話の方が親しみがもてる。
目次
- 第1章 リスクな世界の美酒
- 第2章 世界で仕事をするということ
- 第3章 人生の目標が見つかるまで
- 第4章 ロンドン金融街の小路から
- 第5章 海外から見た日本
お薦め度
★★★☆☆
著者は、箱根駅伝に出場し、瀬古からタスキを受けたこともあるそうな。瀬古の記述は少ないが、師として仰ぐ早稲田競走部の中村監督の記述は多く、熱い。頻繁に語っていたという中村監督の「天才は有限だが、努力は無限の力を引き出す」という言葉がいい。
2011年10月16日
富士通株式会社 柴田浩太郎(Kohtaro Shibata)
社内プロジェクトマネジメント研修の企画・開発・講師・運営を担当。食べ物は、お好み焼き、たこ焼き、焼きソバなどソース系全般を好む。
※このコーナーはこうたろうさんが知人宛にメール配信されている図書紹介をご本人の許可をいただいて掲載しているものです。