「リーンスタートアップ
新規事業を成功させる4つのステップ」
和波 俊久氏
セッション詳細
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Lean StartUp Japan 和波さんから、「リーンスタートアップ 新規事業を成功させる4つのステップ」というテーマで講演とWorkshopを行なっていただきました。
本講演における最も大きなポイントは、「どうやって事業を始めるか」という点です。システムを作る、ではなく、事業を始める、というのが重要です。
1.「リーンスタートアップ」とは何か
「リーン(Lean)」の意味
- 「贅肉のない」「引き締まっている」
「リーンスタートアップ」とは
- 無駄なく効率的にスタートアップを成功させるための手法
- 意味としては、「アジャイル」と同様
作ったのはIMVUというスタートアップのCTOだったEric Ries
- 他の候補として「アジャイルスタートアップ」
- リーンスタートアップとアジャイルの親和性
リーンスタートアップの大きな特徴
- 資金投入前に市場のニーズを確認すること
- ニーズを確認しながらアジャイルに開発すること。常に市場のニーズを確認しながら、お金をかけずに速やかに開発
2.リーンスタートアップのプロセス
「フィードバックループ」
- Idea
- Build
- Product
- Measure
- Data
- Learn
フィードバックループを回し続けてマーケットに響く解決に近づける
- どんな製品でも、初めはマーケットのほとんどの人が無関心な状態
- 小さな製品はマスのマーケットに隠れて目立たない
- 一方、課題を抱えたユーザーは常に解決手段を探している
- 課題を抱えたユーザを熱狂的なファン、コアユーザーにする
コアユーザーを見つけ出す
- コアユーザーが何を望み何を望まないか常に測定
- コアユーザー像を明確にし、インタビュー
3.どうやってアイデアからビジネスにしていくか
スタートアップがアイデアをビジネスにする順序
- アイデア → 製品 → ビジネス
- 大半のスタートアップはビジネスに到達する前に撃沈
- スタートアップにおいて最も困難なポイント
成功事例:iPod
- “1000 Songs in your pocket!!(1000曲があなたのポケットの中に!)”
- 「CDを大量に持ち歩きたくない、交換作業も面倒くさい」ユーザの課題
- 製品の説明ではなく、ユーザの課題に働きかける魅力的なPR
- 結果、もちろん大成功
4.いよいよWorkshop! グループで「仮説」を作る
参加者がグループを組み「仮説」を作る
- 「仮説」=コアユーザーが「お金を使ってもよい」と考え得る課題
- 初めは軸とするIT技術を決める
- クラウド・GPS・音声技術など
- 軸とするIT技術を用いて製品化・サービス化を考える
- 最後に、それが「誰の」「何の」課題を解決するかプレゼンテーション
「エレベーターピッチ」によるプレゼンテーション
- 制限時間『30秒』
- 短期間で製品の良さ・特徴を知ってもらう
- 「エレベーターピッチ」の便利なテンプレート
[潜在的なニーズを満たしたり、抱えている課題を解決したり]したい、
[対象ユーザ]向けの
[プロダクト名]という製品は
[プロダクトが属するカテゴリー名]です。
これは[重要な利点]ができ、
[代替手段の最右翼]とは違い、
[差別化の決定的な特徴]が備わっている - 最後のプレゼンテーションもテンプレートに沿って発表
投票して最優秀プレゼン選出
- 最後の発表に対して参加者は1票ずつ投票
5.Workshopの成果
素晴らしい最優秀プレゼン
- 「合唱などで自分の子どもの声だけ録音したい、お子さまを持つ親御さん向けの、音声認識ビデオカメラ」
- その製品を使っている人の姿が明確に想像できることが重要
「仮説」からの「検証」
- 本来は、これに「検証」のフェーズが存在(Workshopでは時間の都合上、割愛)
- 「仮説」作りと「検証」の繰り返し
お金をかけないブラッシュアップ
- 解決が絞り込まれる → コアユーザーが明確化・インタビュー可能
全くお金をかけずに実行することが可能
6.リーンスタートアップ挑戦者に向けて告知
今年の夏以降、以下のような条件でリーンスタートアップに挑戦の機会を設けたい
- パーソナル・スマホアプリ(ソーシャル機能無し)
- クラシックアプリ(メモ帳やカレンダー等、既にニーズのあることが分かってるアプリ)
- 有料で販売
- スタート時に登記
- 3ヶ月で強制解散
- 3ヶ月間で得た収入は「全額」挑戦者が取得
- 3ヶ月間の衣食住は保証
腕に自信のある人募集
東京サテライト公認レポーター:泉森 達也
(早版はスピードを重視した版です。内容の充実度よりもいち早く発信することを優先しています。)
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