「ユーザー中心のアーキテクチャ設計アジャイル開発の試行」
~アジャイルリーダーシップの背後にある驚くべき科学について~
米田 昌弘氏、三井 伸行氏
セッション詳細
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バイザー株式会社の「すぐメール」開発を事例に、アジャイル開発の取り組み方を紹介いただきました。お二人の発表で、米田さんは製品紹介と考え方、三井さんはより具体的な手法についての説明でした。
1.バイザー株式会社 米田 昌弘 氏
- すぐメールの紹介
- 簡単、安全、結果が見えやすい
- AKBと一緒にグッドデザイン賞受賞!
- 理念はスタッフにはなかなか落ちない
- 大切なことは、経営層とチームの合意
- 経営層だけ先に行ってしまう傾向がある。社員が付いてこない。
- チームは聞いてない、ということになる
- 一緒にやる必要がある
- 達成イメージの共有
- テクノロジー戦略の検討
- ACDN(アーキテクチャ中心設計手法)
- UX
- RTC(Rational Team Concert)を使用
経営層やプロダクトの戦略や理念をチームで共有し、それに向かうことが大切だというのは納得しました。それをやるために、体系化された手法を使っているという印象を持ちました。
2.株式会社戦略スタッフ・サービス 三井 伸行 氏
- ACDN(アーキテクチャ中心設計手法)
- アーキテクチャの定義は広い
- アーキテクチャドライバ
- UXの5要素(表面層、骨格層、構造層、範囲層、戦略層)
- プロジェクトの流れ
- プロジェクトプランニング
- カオス0
- スプリント(開発)
- プロジェクトプランニング
- 戦略を合意する
- ポスト・イットでやる
- チームの足を引っ張られるようなドキュメントは作成しない
- カオス0
- リリースプランニングをやるような印象
- 計画をすることで、コストをはっきりさせる
- 日本のエンジニアは高機能を求めるので、コスト配分が必要
- 会社が戦略を持ってやる為にも、規模感が必要
- スプリント
- 開発作業
- カオス0をやることで、何回くらいスプリントをやれるかわかる
- タスクの粒度の最小化
→挿し込みがあったときに小さいとやりやすい
開発前の準備段階が体系化されています。戦略や広義のアーキテクチャについて開発メンバーが考えていないと、プロジェクトが複雑化してきた時に、向かう先が認識しにくくなり、混迷してしまいますが、まずはチームがここまで考えることが重要だと思いました。
また、ここまで体系化された手法が説明でき、プロジェクトプランニングを顧客も交えて行えるのであれば、受託開発でもアジャイルを行える一つの選択肢になるように感じました。素晴らしい取り組みだと思います。ありがとうございました!
講演資料 – 「ユーザー中心のアーキテクチャ設計アジャイル開発の試行」
東京サテライト公認レポーター:安西 剛
(早版はスピードを重視した版です。内容の充実度よりもいち早く発信することを優先しています。)
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