- セッション:C-2a:事例セッション
アジャイルな現場になっていく時の越えなければいけない3つのハードル - レポーター:静(公認レポーター)
- 作成日:2015年5月5日
- プロフィール:テスト担当者から見たAgile Japanレポートをお届けします♪
- 執筆レポート:http://www.manaslink.com/shizuka
アジャイル開発を導入し進めていくときに壁となる事項について、それぞれ解説がありました。
第壱の壁「導入」
まず話があったのが「理由のわからない導入」。
アジャイルを始めることが目的という話はよく耳にしますね……。これだけでもう失敗の臭いが感じられます。「それっぽい残骸」という言葉が、うまく象徴しているなぁと思いました。
期待マネジメントの話がとても参考になりました。インセプションデッキを使う他に「ドラッカー風エクササイズ」というプラクティスを使って4つの質問を行うそうです。特に「メンバーは自分にどんな期待をしているのか」を共有する、という考えは今までありませんでした。
いきなりアジャイルを標準に!ではなく、軽くやってみる、というのも必要だと思います。ツール導入だって、パイロットプロジェクトを設けるでしょう?!
第弐の壁「定着」
定着の際にありがちな「教科書どおりのやり方でないといけないという思い込み」の話がありました。意外と気づかれない落とし穴ではないかと思います。目的が合っていれば手段が多少違っていても問題ないというのは、私も現場で実感しています。
第参の壁「拡大」
キーワードは「ボトルネックが移動する」
開発部隊がアジャイル開発に慣れてきたところで、企画側など他のチームがボトルネックになることがあるという話でした。次にボトルネックになるのはどこだろう?と先に考えられるとよいかもしれない……でも難しいですよね……(汗)
組織の壁「それで、儲かっている??」
組織に対して価値を見せる必要性は誰もが感じるようになったと思いますが、プロダクトの価値に限らず、アジャイル開発がもたらす価値を見せられるようにするという考えは大切だと思います。
「現場に寄り添いながらビジネスと向き合う」という言葉がすてきだなと思いました。
全体を通して、開発や設計の枠を越えて考えることの大切さを改めて感じました。テストがテストの枠を越える必要があるのと同じだよね、と。
参考資料
期待マネジメントとドラッカー風エクササイズに関する記事
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