- セッション:A-4:パネルディスカッション
日本企業としてアジャイルに期待すべきこと、やらなければならないことは何か? - レポーター:ポナツコ(公認レポーター)
- 作成日:2015年4月17日
- プロフィール:研究者と業務側オーナーの視点から
- 執筆レポート:http://www.manaslink.com/ponatsuko
モデレーターの森崎名古屋大学准教授の関西弁混じりの和気あいあいとした司会のもと、質疑応答が15分も延長された約2時間のセッションです。アジャイルへの期待、抵抗、Waterfallとのすみ分けや社内の説得方法について、マネジメントおよび開発者の両視点から熱いDiscussionのあっという間の2時間でした。
目的を元に戻す
株式会社富士通システムズ・ウエストの宮田さんは受注者側SIerの視点から、「欧米流のマネジメントから目的を元に戻す」「優秀な発注者との信頼関係」「チャレンジ精神」を強調していました。また、人材教育としてSECIモデル、TOC、ホスピタリティ理論を社内で普及させながら、アジャイルを適切に推進しているようでした。
じわじわ組織を変える
NECの誉田さんは、「アジャイルをやっていると残業がなくなる。業務側の部長と開発担当との距離が縮まり組織が変わる」と、現場での「NECアジャイル」の試行を生々しく共有してくれました。
アジャイルにおけるチームワークをうまく導入すると、職位間の会話の躊躇をなくすきっかけとなりそうですね。
ITの価値を最大化させる
東京海上日動システムズ株式会社の横塚さんのコメントは一貫して経営視点・全体俯瞰でしたね。「アジャイルへの移行は、ビジネスを成功させるため、繰り返しいいものをだしていくため、会社を変えていく経営の問題」が印象に残りました。
ビジネスの成功、イノベーションの推進に当たりアジャイルは必須なのです。
まとめ
オーディエンスの皆さんはどう感じたでしょうか。
「そうは言っても、ボトムアップの推進は大変」。「企業」の変革にあたり、企業がやるべきというより、も「われわれ」がやるべきこと(学習、上司の説得、飲みにケーション、プロフェッショナリズム)を強く後押ししてくれたセッションでしたね。
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