- 著者:多根 清史/li>
- 発行:ソフトバンク クリエイティブ
- 価格:760円 + 税
- お薦め度:★★★★☆
概要
その人の感性を知るために、好きな本を聞いた時代があった。好きな映画を聞いたこともあった。今なら好きなゲームを聞くのだろう。誰もが好き嫌いを言えるほど多様化したゲームが生み出された背景の一つに、そのゲームが動く機械の進化がある。この本はそこに焦点を当てた。
「インベーダー」が載ったのは、劇的に値下がりした電子部品を組み合わせて作られたゲームセンターの機械だった。しかし「ドンキーコング」が移植されたのはゲーム&ウオッチ。裏ワザで一世を風靡した「ゼビウス」が載ったのはファミリーコンピュータ...ゲーム(ソフト)は、ゲーム機(ハード)とともに姿形を変えていく。
「スーパーマリオ」「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」「ソニック」「テトリス」「ポケモン」「バーチャファイター」「グランツーリスモ」「脳トレ」「どうぶつの森」……
どのソフトが、どのハードに載っていたのか。そのハードの手触りまで思い出せるなら、相当この本に引き込まれるだろう。
目次
- 第1章 インベーダーの「日本侵略」からすべてが始まった
- 第2章 ファミコンが「ハイテク革命」をもたらした
- 第3章 スーパーファミコンは「16ビット戦争」の幕を開けた
- 第4章 ゲームボーイは「持ち歩き」を可能にした
- 第5章 プレステが「ゲームの常識」を破壊した
- 第6章 プレステ2は「ゲーム機」を超えようとした
- 第7章 「黒船」Xboxは日本上陸を目論んだ]
- 第8章 ニンテンドーDSが「タッチ」の凄さを知らしめた
- 第9章 Wiiは「テレビのチャンネル」を呑み込んだ
- 第10章 プレステ3は「スーパーコンピュータ」の夢を見た
お薦め度
★★★★☆
幅広い知識、巧みな構成、壮大なスケール感。
ゲーム機の変遷とともに生きた、幸せな世代の読者に。
2013年4月13日
富士通株式会社 柴田浩太郎(Kohtaro Shibata)
社内プロジェクトマネジメント研修の企画・開発・講師・運営を担当。食べ物は、お好み焼き、たこ焼き、焼きソバなどソース系全般を好む。
※このコーナーはこうたろうさんが知人宛にメール配信されている図書紹介をご本人の許可をいただいて掲載しているものです。