- 著者:ひろ さちや
- 発行所:集英社
- 価格:680円+税
- お薦め度:★★★★☆(★5つが最高)
概要
宗教とは「人の魂を救うもの」だと誰かが言っていた。
でも宗教という枠にとらわれることなく(乱暴に言えば、そんな面倒なことに従うことなく)、魂が救われればもっといいのにと、ズボラな私などはそう思う。そんな中、題名にひかれて手にとったのがこの本だ。
著者はお目当として、閑吟集から以下の歌を引く。
《何せうぞ くすんで 一期(いちご)は夢よ ただ狂へ》(P11)
そしてこう解説を加えるのだ。
室町時代にかぎらず、いつの時代でも、庶民はあくせく働くよりほかありません。その現実の苦悩の中で、だからこそ庶民は、《一期は夢よ ただ狂へ》と歌ったのです。それはある意味で、彼らの願望でありました。いや、願望というよりも、むしろ現実と闘うための思想的根拠であり、武器であったと思います。(P12)
人も自分も傷つけない武器とは..
目次
- 第1章 「狂い」のすすめ
- 第2章 人生は無意味
- 第3章 人間は孤独
- 第4章 「遊び」のすすめ
お勧め度
★★★★☆(★5つが最高)
心の弱さに気付いたときに、パラリパラリとめくるべし。
柴田 浩太郎 2010.12.14
富士通株式会社 柴田浩太郎(SHIBATA Kohtaro)
社内プロジェクトマネジメント研修の企画・開発・講師・運営を担当。食べ物は、お好み焼き、たこ焼き、焼きソバなどソース系全般を好む。
※このコーナーはこうたろうさんが知人宛にメール配信されている図書紹介を許可をいただいて掲載しているものです。