- セッション:基調講演2
デジタル革命には アジャイルがよく似合う - レポーター:ポナツコ(公認レポーター)
- 作成日:2015年4月17日
- プロフィール:研究者と業務側オーナーの視点から
- 執筆レポート:http://www.manaslink.com/ponatsuko
国内エンタープライズアジャイルの草分けともいえる東京海上日動システムズ株式会社の横塚さんの講演です。インターネット全盛の今、なぜデジタル革命なのでしょうか?なぜアジャイルが似合うのでしょうか?
本業が危うい!
「オックスフォード大、オズボーン氏の論文中の“消えゆく職業”に、保険の審査担当者がある(笑)」
ドイツを中心に進められているIndustory4.0やセンサー、ロボット、3Dプリンタで多くの職業がなくなると言われているそうです。そのようなデジタルビジネス革命では競争優位は長続きせず、新しい価値づくりを目指したイノベーションを継続する必要が出てきます。
その状況では「間違いなくアジャイルは必須のマインドセット」です。

(写真提供:筆者)
日本はのんびり?
「アジャイルが必要に決まっている、
Waterfallをどうしようかとか議論は無駄」
クアラルンプールのある大学ではアジャイルしか教えていないそうです。人工衛星や発電所などクリティカルなシステムではWaterfall的な指示命令系統でリスクと変更をコントロールしていく必要が私はあると思いますが、Waterfallに固執しすぎている「日本はのんびり」だそうです。ビジネス環境と競争優位を継続するにあたり、施策に応じてプロジェクト管理アプローチが適しているかよく考える必要があると思いました。
横塚さんがおっしゃっていたのは以下の4点でした。
- Customer Centric(お客様視点)
- Collaboration(チームワークと会話)
- Visible(改善のための基礎データ)
- Iterative(改善の実行)
まとめ
私が所属しているのはハイテク製造業ですが、市場サプライチェーンにもアジャイルという言葉が前世紀からあります。市場環境の不確実性と、顧客の要望に迅速に適応していくことが目的で、当社でも課題となっており最新のITでの後押しが必要です。
変化に対応さらには先導していくために、上記の4点をさらに突き詰めてAgileなアクションを起こさないと「本業が危うくなる」、そんなSense of Urgencyを改めて感じた「Wow!」な50分でした。
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