• 著者:福岡伸一
  • 発行所:講談社
  • 価格:780円+税
  • お薦め度:★★★★★(★5つが最高)

概要

知的好奇心を満たしてくれる本。分子生物学が著者の専門であるが、詳しい知識がなくても十分楽しめる。歯切れの良い文体が心地よい。

トリプトファン。私が好きなものの名称である。私はこの響きと、五角形と六角形が合わさったその姿が好きだ。(P6)

生命現象を、分けて、分けて、分けて、ミクロなパーツを切り抜いてくるとき、私たちが切断しているものがプラスαの正体である。それはXXである。(P126)

秩序は、その中に、構築のための膨大なエネルギーと精妙さを内包している。けれども、ひとたび組み上げられた秩序をこわすためなら、ほんのわずかな揺らぎがありさえすればよい。秩序は、こわされることを待っているからである。(P132)

私たちが信奉する最先端科学技術は、私たちの寿命を延ばしてくれているのでは決してない。私たちの生命の時間をその両側から切断して、縮めているのである。(P146)

 目次

  • プロローグ パドヴァ、2002年6月
  • 第1章 ランゲルハンス島、1869年2月
  • 第2章 ヴェネツィア、2002年6月
  • 第3章 相模原、2008年6月
  • 第4章 ES細胞とガン細胞
  • 第5章 トランス・プランテーション
  • 第6章 細胞のなかの墓場
  • 第7章 脳のなかの古い水路
  • 第8章 ニューヨーク州イサカ、1980年1月
  • 第9章 細胞の指紋を求めて
  • 第10章 スペクターの神業
  • 第11章 天空の城に建築学のルールはいらない
  • 第12章 治すすべのない病
  • エピローグ かすみゆく星座

お勧め度

★★★★★(★5つが最高)

たくさんの伏線が散りばめられ、最後に一つの核心が浮かび上がってくる。よく練られたミステリーのようだ。二重丸。

柴田  浩太郎 2010.5.4

富士通株式会社 柴田浩太郎(SHIBATA Kohtaro)

社内プロジェクトマネジメント研修の企画・開発・講師・運営を担当。食べ物は、お好み焼き、たこ焼き、焼きソバなどソース系全般を好む。

※このコーナーはこうたろうさんが知人宛にメール配信されている図書紹介を許可をいただいて掲載しているものです。

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