• 訳者:鈴木範久
  • 発行所:岩波書店
  • 価格:600円+税
  • お薦め度:★★★★★(★5つが最高)

概要

この本は、著者が外国人や日本の知識層を想定読者として他国に誇れる日本人を紹介した本である。

紹介した日本人は、西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮上人の五人。いずれも言行一致の人物である。

目次

  • 第1章 西郷隆盛 -新日本の創設者
  • 第2章 上杉鷹山 -封建領主
  • 第3章 二宮尊徳 -農民聖者
  • 第4章 中江藤樹 -村の先生
  • 第5章 日蓮上人 -仏僧

お勧め度

★★★★★(★5つが最高)

ただ紹介するだけではない。著者の思い..とりわけ強い強い愛国心が感じられる。

解説者によると著者は「みずから日本における『キリスト教の日蓮」たらんとの志が窺われる』」(P202)とある。確かにそのとおりで、この章には特に筆の力を感じた。(思いいれが強すぎて、少し読みにくいところもあったが)

お奨めは、上杉鷹山、二宮尊徳の章。生きるに厳しい時代、資源の乏しい日本という舞台で、精神という貴重な資源を鮮やかに昇華させた偉人たちの話に、思わず背筋が伸びる。

柴田  浩太郎 2009.11.19

富士通株式会社 柴田浩太郎(SHIBATA Kohtaro)

社内プロジェクトマネジメント研修の企画・開発・講師・運営を担当。食べ物は、お好み焼き、たこ焼き、焼きソバなどソース系全般を好む。

※このコーナーはこうたろうさんが知人宛にメール配信されている図書紹介を許可をいただいて掲載しているものです。