- 著者:柳井 正
- 発行所:新潮社
- 価格:438円+税)
- お勧め度:★★★★★(★5つが最高)
概要
ユニクロを一代で築き上げた著者による商売論、いや、経営論である。
商売と経営は何が違うのか。
失敗と成功から何を学ぶべきなのか..
小売業という特定の経験を土台にしつつ業界を超えた「普遍的な経営者の振る舞い」について見事に論じてくれている。
特筆すべきは、その行動力だ。
売上高が1億から10億、10億から100億と桁違いに増えていく状況においても成功に慢心することなく生産、物流、販売と、次々に手を打っていく。
もちろん成功ばかりではない。
大赤字を出した、撤退を余儀なくされた、人材難に陥った..
しかし著者はひるまない。
成功よりはるかに多く直面する失敗を放置せず、分析し、そして活かしていく..
綴られる成功物語は、まるで作られたドラマのようだ。
目次
- 第1章 家業からの脱皮
- 第2章 挑戦と試行錯誤
- 第3章 急成長からの転換
- 第4章 働く人のための組織
- 第5章 失敗から育てる次の芽
お勧め度
★★★★★(★5つが最高)
一勝九敗だからこそ、ひとつの成功に深みがあり、次につながる大きなパワーが生まれるのだ。(P227)
著者の思いだ。
情熱だ。
柴田 浩太郎 2009.11.10
富士通株式会社 柴田浩太郎(SHIBATA Kohtaro)
社内プロジェクトマネジメント研修の企画・開発・講師・運営を担当。食べ物は、お好み焼き、たこ焼き、焼きソバなどソース系全般を好む。
※このコーナーはこうたろうさんが知人宛にメール配信されている図書紹介を許可をいただいて掲載しているものです。