• 著者:萩原 浩
  • 発行所:新潮社
  • 価格:590円+税
  • お勧め度:★★★☆☆(★5つが最高)

概要

主人公は、市役所の一職員。

ある地方イベントの推進役を引き受けることになる。

障害となるのは、役所体質、昔の仲間、そして変わることのできない自分自身だ。

その昔の仲間が、時々鋭いことを言う。

まるで著者の思いを代弁しているかのようだ。

「他人にズズンとモノを伝えたかったら、自分の血の最後の一滴まで絞り出す。そうしなくちゃ、人の血を騒がすことなんてできねぇ」(P171)

「目的はなんだ。お前が自腹を切って人に見せるのか?そうじゃないんだったら、まず個人的な趣味は捨てろ」(P182)

「どっちもって発想がだめなの。男も女も、老いも若きも、そういうのはだめさ。誰もが好きっていう毒にも薬にもなんないモノには、たいしたモノがないの。狙いは絞んなくちゃ。投網じゃないんだから」(P311)

目次

  • なし

お勧め度

★★★☆☆(★5つが最高)

平凡づくしの状況設定で、ぐいぐい読ませる小説に仕上げるには掘り下げた人物描写や、緻密な物語設定が必要だ。

しかし残念ながら、この小説には どちらも足りていない..。

ステレオタイプの登場人物も、周到に張ったつもりの伏線も空回りしている。

著者の思いを体現できていない かわいそうでならない。

柴田 浩太郎 2009.9.24

富士通株式会社 柴田浩太郎(SHIBATA Kohtaro)

社内プロジェクトマネジメント研修の企画・開発・講師・運営を担当。食べ物は、お好み焼き、たこ焼き、焼きソバなどソース系全般を好む。

※このコーナーはこうたろうさんが知人宛にメール配信されている図書紹介を許可をいただいて掲載しているものです。

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