[早版] 東京「クックパッドがリーンスタートアップから学んだアジャイルな開発」 – Agile Japan 2012レポート(21)

「クックパッドがリーンスタートアップから学んだアジャイルな開発」

橋本 健太氏、玉川 憲氏
セッション詳細


 

「アジャイル meets スタートアップ!」このテーマで始まったAgile Japan 2012 東京サテライト。東京サテライト オープニングでAgileの”もうひとつの答え”として株式会社ソニックガーデン倉貫氏が提示した「スタートアップ」。
クックパッドでは、開発に関わる全ての社員がEric Ries氏のThe Lean Startupの原書を読み、リーンスタートアップを実践されているそうです。クックパッド株式会社 橋本 健太氏の事例紹介では、クックパッドが実際にどのようにリーンな開発を実践しているのか、開発から公開に向けてどのようにクラウド技術を活用しているのか、についての紹介となりました。

 

橋本氏はセッション冒頭で、経営理念である「毎日の料理を楽しみにすることで、毎日の笑顔を増やす」を達成するために必要なこと以外は行っていない、と紹介され、その結果たどり着いたのが、リーンスタートアップを取り入れた開発手法だったそうです。

そもそもクックパッドにおけるリーンスタートアップとの出会いは、昨年2011年の秋、Eric Ries氏の著書「The Lean Startup」に出会ったことが始まりだったそうです。
この書籍で紹介されている手法がクックパッドの持つ開発手法と共感できる部分が多数あり、邦訳版の出版までの6ヶ月を待つことを致命的と判断、全開発者が原著(英語版)を読むことを決めたそうです。

現在の開発の現場では試行錯誤が続いており、仮説の構築について各チームの手法が群雄割拠の状態で、

  • EOGS(Emotion Oriented Goal Setting)
  • 仮説構築チートシート
  • ユーザーストーリー

などの手法が用いられているそうです。

最後の質疑応答で、アジャイルUCD研究会 樽本徹也 氏から質問があり、
「The Lean Startupを読み体制は組まれた。プロセスを回すことは技術的な問題ではなく、文化的な問題が重要。クックパッドではもとからユーザ中心の文化が成り立っていたように伺える。リーンスタートアップを取り入れた開発手法の成功は、ユーザ中心文化とThe Lean Startupの導入、どちらが重要だったのでしょうか?」
この質問に対し、橋本氏は
「どちらかと問われればユーザ中心の文化が大きかったと思います。ですがThe Lean Startupを読んだことで、”文書化されていることで、共感がしやすかった。”、”The Lean Startupの内容が共通言語となり、コミュニケーションを高めた。”」と回答されていました。

クックパッドで行われているリーンスタートアップの開発手法は、文化として根づいていた”ユーザ中心の文化”と言語化されたリーンスタートアップ手法がマッチした好例だと感じました。そして、価値を届けるために最も重要なことは、手法やツールといったスキルセットではなく、マインドセットなのだと再認識しました。


東京サテライト公認レポーター:今江 雅俊
(早版はスピードを重視した版です。内容の充実度よりもいち早く発信することを優先しています。)

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