「現場に続くAgileの道を語ろう」
 ~アジャイルサムライ読書会が変えてきたこと~

梶浦 毅一氏、矢島 卓氏、中島 隆一氏、市谷 聡啓氏、中村 洋氏、木村 卓央氏、宇畑 洋介氏、栗毛野 友美氏、上田 佳典氏、大友 聡之氏、小芝 敏明氏
セッション詳細


 

「アジャイルサムライ」は昨年7月に国内で販売が開始されてから既に13000冊ものヒットとなりました。ただ本を読んでもすぐに自分の実際の仕事の中で実践していくにはいろいろと悩んだり、難しかったりといった現実があり、読者同士が議論したり、試しに実践してみる場として、読書会が「道場」というかたちで誕生し、新しいコミュニティとして各地に広がりを見せています。

道場は、たとえば、見積もりや契約、上司の説得方法など必ずしも答えのでない、でも同じことで悩んでいる人がたくさんいるような問題があって、それに対して私はこうやってみたというヒントや、私はこうやってみたけどダメだったといったような話をする場所です。単なる情報交換ではなく、この問題に悩んでいるのは自分だけではない、「仲間」がいたんだという認識がもてる場でもあり、それはとてもうれしいことなんだといった声も聴かれました。

そんな日本各地の道場から10人の道場主たちがこの会場に一堂に会して、道場主とアジャイルジャパン参加者との場というセッションが始まりました。
まずは、各地の道場 ―横浜道場、島根道場、BIGLOBE道場、金沢道場、新宿道場、エイチーム道場、TIS道場、京都道場、湯島道場、そしてDevLove道場―、ひとつひとつの紹介が行われました。どの道場も開催の経緯や道場での内容、開催時間も早朝始業前や金曜の夜などとさまざまでした。

その後、各道場主がそれぞれ5〜6人ずつのグループに分かれた参加者のテーブルにつき、道場主と参加者との対話が始まりました。参加者の中には、すでにどこかの道場に参加されている方もいれば、なにげなく参加された方、アジャイルサムライを読んで実践したくて会社を辞めたという特別な思い入れのある方もいらっしゃいました。

最後に、Jonathan Rasmusson 氏からのひと言もありました。
「みなさんの道場ができたこれまでの経緯や情熱を聴いて大変驚きました。こんなに学ぶことや業界を変えることに情熱がある人がいると思うと、そもそもこんな情熱をもった人がいないということが問題なのだから、日本のソフトウェア業界はとてもラッキーだと思っています。アジャイルサムライを読んで学んでくれていることに非常に感謝しています。私にお手伝いできることがあればお手伝いしたいと思うので、怖がらずにメールででも一報をいただければと思います。」
会場は素晴らしい拍手に包まれて、今日最後のセッション「現場に続くAgileの道を語ろう」は終了しました。

あなたの街でもすでに道場があるかもしれません。Twitter などで一度、「#agilesamurai」をキーワードに検索してみると見つかるかもしれません。


公認レポーター:佐藤 嘉亮
(早版はスピードを重視した版です。内容の充実度よりもいち早く発信することを優先しています。)