[早版] 大阪「アジャイルな開発からアジャイルな組織へ」 – Agile Japan 2012レポート(4)

「アジャイルな開発からアジャイルな組織へ」
 〜継続的に価値を届けるために進むべき道〜

吉羽 龍太郎氏
セッション詳細


 

どれも聴きたいのに…という声を事前に非常によく聴いた、「A」カテゴリーのセッション(Agileセッション)。そのAセッションの中で「Agileな開発からAgileな組織へ」と題した80分のセッションは、急きょ座席を増設しても部屋の前後に立ち見、廊下にまで人があふれるものとなりました。

現在アジャイルコーチとして活躍されている吉羽氏のこれまでのさまざまな現場でのご経験や知見によるものなのでしょう。80分、150ページにわたるスライドのお話の根底には常に、存在意義として顧客に価値を届けなければならないチームへのメッセージだったと言えると思います。

2001年のアジャイルソフトウェア開発宣言以来、さまざまなプラクティス、ツール、フレームワークやそれらの情報が充実してきましたが、これらのツールやプラクティスを使っただけのAgile開発を「やる」のではなく、自分たちで自分たちの作業プロセスを良くするというカイゼン、ふりかえりをして、問題を洗い出し、顧客に価値を届けるために次はもっとよくしようという態度、「Agileな状態でいる」ということがチームにとって、その組織にとって最も重要だというメッセージが力強く語られていました。またそういったチームを育む組織や会社制度、ルールについての提言もセッション中に多く語られていました。

当日セッションに参加された方やこれを読まれている方の多くの組織が、今はこうではないかもしれません。もちろん私の所属する組織でも多くの病巣を抱えています。ちょっとやそっとで治るようなものばかりではありません。でもその中でもできることが全くないわけではないし、ただ反対されることに疲れたり、諦めたり、怖くて言い訳していただけかもしれません。しかしそれこそが、本当は組織に対して、そしてなにより顧客に対しての背任行為のはずです。

吉羽氏はこう続けます。「『うちの会社は○○だから……』とかいう言い訳みたいなのをよく聞くけれど、それを制約とみなすか、解決すべき妨害事項とみなすかはあなた次第です。」と(吉羽氏のTweet)。
懇親会の場で吉羽氏は「言いたいことを我慢して飲み込むことがオトナではない。きちんと伝えることがオトナだよ。」とも言われていました。

私が参加したセッションの中で、このセッションから最も多くのメッセージをもらいました。もちろん、参加された方によって受け取り方はさまざまだと思いますが、私にとっては、最も心に刺さる珠玉メッセージが散りばめられていたと思っています。

当日のスライドはご本人のブログから公開されているので、URLを記載します。当日このセッションに参加できなかった方にもきっと刺さるものがあると思います。


公認レポーター:佐藤 嘉亮
(早版はスピードを重視した版です。内容の充実度よりもいち早く発信することを優先しています。)

このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です