out of the box 「箱の外でも考える」

はじめに

こんにちは、畠山です。このたびはout of the box と題して、マナスリンクの場を借りて、よしなしごとを綴らせていただきます。
社内コミュニティで常々大事にしていることに、「社内・社外の知見の循環」があります。私は私なりのやり方として、社内・社外で得た知見を言葉として、「箱の外に」残すことで、ささやかながら社内・社外・業界の発展につながっていけばよいな、と考えています。

箱の外でも考える

LEADER’s FES! vol.0 at 実践女子大学

2017年6月17日(土)に実践女子大学で開催された、リーダーズフェス vol.0のレポートをお届けします。

リーダーズフェス

男性女性はちょうど半々くらい、学生から職種さまざまのミドル層まで、幅広い参加者が集まるイベントでした。コンテンツがどれも非常に魅力的なことに加え、各セッションでグラフィックファシリテーターがその場で講話・対話の見える化を行うことで、場がさらに活性化されている様子が印象的でした。

グラフィックファシリテーターがセッションをその場で見える化

リーダーズフェスは、組織やチームのなかで、リーダーシップを発揮することにチャレンジするひとを育て、サポートしてきたリーダー塾主催のイベントです。この日は、リーダー塾の活動が丸10年を迎え、改めてリーダーシップとはどういうものか、いろいろなスピーカーの話、いろいろな人の出会いを通して、考え、自分に問い直す1日としてほしいという、リーダーズフェス主催者、上田雅美さんの挨拶からはじまりました。

コマでものづくり業界を盛り上げたい

みどりかわけんじ氏 from NPO法人全日本コマ大戦 「From vision to reality」

直径2センチのコマに町工場の技術をこめて戦う、コマ対戦をご存知でしょうか。(私はしりませんでした)

リストラをきっかけに株式会社「ミナロ」を起業されたみどりかわさんは、『全日本製造業コマ大戦』を開催、このコマ大戦が中小企業を中心に一大ブームを巻き起こし、今年2015年2月には、『世界コマ大戦』を開催することに。

みどりかわさんの講演の様子

この記事をお読みのみなさんの業種は、5年後10年後どのような状況になっていくでしょうか。
みどりかわさんは、日本の町工場の仕事の5年後10年後を考えると、自分の会社だけが存続することはありえず、製造業全体で盛り上がらないと未来はないと考え、コマ対戦の主催にふみきったといいます。
強いコマをつくり、戦うこと自体が目的ではなく、コマをツールとして中小企業・町工場主体で業界を盛り上げ、生き残るための策だったといいます。結果としてコマ大戦そのものだけでなく、同業種同士の横のつながり、BtoCへつながった独創的なコマの販売など、大きな成果が生まれました。

コマは直径2センチ、多種多様なかたちがある
コマの商品化がBtoCのビジネスにつながっていった

この、リストラから世界コマ大戦開催までの道のりを通して、ビジョンが持つ威力を語りたかったとみどりかわさんはいいます。
国でも、業界全体でも、会社の中のひとつのチームでも、ビジョンを掲げて思い続けるリーダーの存在あってこそ、多くの新しい試みが現実化するのではないでしょうか。

2025年、わたしたちはどんな風に働いているの?

おおでともみ氏 from リーダー塾「未来のしごとを創る」セッション

おおでともみさんの講演の様子

リーダーズフェスでは、リーダー塾卒業生セッションも用意されており、本セッションでは、「2025のしごと・働き方」というテーマでフィッシュボウル形式のディスカッションを行いました。

ディスカッション内容

  • AIの登場によって、一部の仕事はAIに乗り変わられるかもしれないが、逆に、AIを利用した新しい仕事が増えるのではないかとも思う。2025年くらいではまだ大きな変化にはならず、2050年くらいになるのではないか。
  • 浜松では議会での承認の上でフェアトレードが推進されており、フェアトレードな町を作ろうとしている。
    いまは一部の外国の人件費が安いものの、機械がどんどん安くなっていく中で人間の手で作り出すことにお金が発生して、価値ができていくようになるのではないか。
    人間が本来大切にするべきものを大切にできる、原点に回帰できる未来のかたちがあるのではないか。
  • 田舎の人口が減っていく中で、古民家をホテルとして地元の人たちで運営できるような airbnbのような試みが行われている。地元密着のミニマムなairbnbのような、ハブにとなる仕事も増えていくのではないか。
未来のしごとを「創る」フューチャーセッション

多様な参加者のためか、交わされる議論もAIからフェアトレード、民泊から出版業界まで非常に幅広いものとなりました。全体的にポジティブな意見が多く、未来に対して、みな楽観的で楽しみにしている印象を受けました。

マネージャーはロール、リーダーはスキル

まとめ

ごくごく一部のセッションしかご紹介できませんでしたが、実際にはもっとたくさんのセッションがときには並行して行われており、とても豪華な経験ができる一日でした。
ひとによってたくさんのリーダーシップがあり、リーダーシップの発揮の仕方があり、それは、社会における肩書きに関係なく発揮できるものなのだ、というのがどのセッションを体験しても感じた、軸となるテーマであったように思います。

いち担当者からリーダー、マネージャといろいろな立場を経験してきましたが、リーダーとしての振る舞いにも慣れ、初めてマネージャーになって一番力を入れて目指したのが、「メンバーの自立と自律」でした。適切に裁量と権限を分配すれば、リーダーという立場でない人間も、おのおののリーダーシップを発揮し始めます。
私にとってはマネージャーはロール(役割)に過ぎませんでしたが、リーダーという特性はどのような立場でも誰もが持ちうるスキルです。

リードする、という言葉がありますが、だれかがなにかをやる、と言ったときに、ではそれを調べますというサポート的な役割分担を進んで自らに課したひとも、十分に場をリードしており、リーダーシップは発揮しているというのが、私の考えです。開発するシステムが、チームが大規模になればなるほどさまざまなメンバーが、さまざまなリーダーシップを発揮する必要があるため、それを許容する・促進する環境づくりが大切になります。

リーダーシップは「実践」が不可欠

上田雅美さんインタビュー

最後に、主催者の上田雅美さんにお話を伺いました。

リーダー塾としては、この FES!を成功させることだけではなく、このプロセスから学び、仲間を増やし、塾のことが広く伝わるようになっていけばよいなと思っています。
加えて、リーダーシップに関しては「実践」が不可欠です。
イベントからまた何かが始まって、誰かの「実践」がまた新しいスピーカーになっていったら素敵ですね。塾のメンバーももっと他のスピーカーに負けぬスピーカーへと育って欲しいなと願っています。(勝手に)

リーダー塾 塾長 上田雅美さん

out of the boxシリーズ
ライター

畠山 由貴(はたけやま ゆき)

株式会社野村総合研究所 主任システムエンジニア

2008年より現職。ダイレクト販売を事業とする損害保険会社のシステム開発、保守に8年従事。アプリケーション開発から基盤構築、アーキテクチャ設計まで幅広い知識と経験を活かして各種リーダー、マネージャを担当。現在は、生命保険会社向けのシステム開発に従事し、標準化などの業務を担当。技術やプロセスと人間系の両軸に重きを置いたプロジェクト運営を心掛けながら、先進的なITソリューションを提供している。

4 Replies to “out of the box – LEADER’s FES! vol.0 参加レポート –

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です