- 著者:ゆうき とも
- 発行所:新潮社
- 価格:680円+税
- お薦め度:★★★★☆(★5つが最高)
概要
観客の目の前で披露する「クロースアップ・マジック」の専門家による「騙し」とその種明かし。しかしマジックの種明かしと違い、説明を受けた後の「あのなんとも言えない空虚な気持ち」を味わうことはないので、ご安心を。
人間という動物は、いったん物事を受け入れてしまうと、次にそれをひるがえすのは難しいものなのです。(P32)
人間が物事を認知するときに、いかに「頭で見ているのか」を再認識した出来事でした。(P74)
「『表が出ればぼくの勝ち、裏が出れば君の負け、という調子さ』」(P88)
「観客というもはね、信じたいものなんですよ・・・」(P121)
目次
- 第一章 まずあなたを騙してみせます
- 第二章 自分の世界観が崩壊する時
- 第三章 「信じる」ってなんだろう?
- 第四章 マジックにおいて「騙す」とは
- 第五章 人には「信じたい」という本能がある
- 第六章 プロ奇術家が看破する犯罪詐欺
- 最終章 最後の挨拶
お勧め度
★★★★☆(★5つが最高)
人の気持ちを本気で想像をできること、言わば「思いやり」を持つことが重要な鍵となるはずです。(P188)
こういう人に騙されたい。
柴田 浩太郎 2010.11.23
富士通株式会社 柴田浩太郎(SHIBATA Kohtaro)
社内プロジェクトマネジメント研修の企画・開発・講師・運営を担当。食べ物は、お好み焼き、たこ焼き、焼きソバなどソース系全般を好む。
※このコーナーはこうたろうさんが知人宛にメール配信されている図書紹介を許可をいただいて掲載しているものです。