• 編著:産経新聞文化部
  • 発行所:産経新聞出版
  • 価格:1,600円+税
  • お薦め度:★★★☆☆(★5つが最高)

概要

戦乱が過ぎ、太平の世となった江戸時代では、大衆文化が醸成していった。この本はその文化の一つである「食」に焦点をあてる。

流行のグルメ記事と一線を画すためか、現代で食べることのできるカラー写真の掲載だけではなく、その料理の生まれた経緯や、食を題材とした川柳や俳句、その時代に書かれた挿絵などが併せて紹介される。

「ももんじい和尚も化けて喰いにくる」(P48)

「鮓(すし)はコハダに止めを刺す」(P89)

「おゥ、蕎麦屋、なにが出来るんだい?花巻に卓袱(しっぽく)? 卓袱ひとつこしらいてくンねえ」(P121)

ももんじい:獣肉(山鯨と牡丹は猪、紅葉は鹿)
花巻   :あぶった浅草のりの散る種物
卓袱   :かまぼこやシイタケなどが入る種物

目次

団子、饅頭、桜餅、柏餅、雷おこし、せんべい、飴、初鰹、薬食い、鰻、すし、そば、日本酒、正月料理、鍋、豆腐、佃煮、海苔、天ぷら

お勧め度

★★★☆☆(★5つが最高)

5人の記者とそれを束ねるデスクで編集したとのことだが、題材のとらえ方がまちまちであり、文章のリズムもぎこちない。サービス精神が旺盛なのは結構だが、1冊の本としてまとめるならば統一して欲しかった。

唯一の収穫は、記者の一人である猪谷千香の文章。食いしん坊ぶりが出ていて小気味良い。

柴田  浩太郎 2010.11.5

富士通株式会社 柴田浩太郎(SHIBATA Kohtaro)

社内プロジェクトマネジメント研修の企画・開発・講師・運営を担当。食べ物は、お好み焼き、たこ焼き、焼きソバなどソース系全般を好む。

※このコーナーはこうたろうさんが知人宛にメール配信されている図書紹介を許可をいただいて掲載しているものです。

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