図書紹介:ゾウの時間 ネズミの時間 サイズの生物学

  • 著者:本川達雄
  • 発行所:中央公論新社
  • 価格:680円+税
  • お薦め度:★★★★★(★5つが最高)

概要

ゾウの時間とネズミの時間は同じなのか。いや違う。ではどれくらい違うのか。

時間は体重の1/4乗に比例するのである。(P4)

最初からこんな衝撃的事実を惜しげもなく出してくる。このことからもこの本の価値がわかろうというものだ。

もちろんこれだけに終わらない。興味深い問いが次から次へと続く。

われわれ動物にとって「食べる」ということは基本的な関心事である。動物のサイズと食事量とは、どんな関係にあるのだろうか?(P24)

それにしても、われわれが肉眼で見ている動物たちに、なぜ車輪を使うものがいないのだろうか。(P69)

自分の体重で体がつぶれないためには、骨の長さと太さとの間に、どのような関係があればいいのだろうか。(P121)

気管は陸上生活をする昆虫の一大発明である。さて、陸上の動物にとって気管がそれほどいいものなら、もっと大きい陸上動物も気管を使えばいいではないかと思われるが、現実には昆虫の仲間以外、気管を使っているものはいない。なぜだろう?(P162)

目次

  • 第1章 動物のサイズと時間
  • 第2章 サイズと進化
  • 第3章 サイズとエネルギー消費量
  • 第4章 食事量・生息密度・行動圏
  • 第5章 走る・飛ぶ・泳ぐ
  • 第6章 なぜ車輪動物がいないのか
  • 第7章 小さな泳ぎ手
  • 第8章 呼吸系や循環系はなぜ必要か
  • 第9章 器官のサイズ
  • 第10章 時間と空間
  • 第11章 細胞のサイズと生物の建築法
  • 第12章 昆虫-小サイズの達人
  • 第13章 動かない動物たち
  • 第14章 棘皮動物

お勧め度

★★★★★(★5つが最高)

知的好奇心を大いに満足させる1冊。初版(1992年)から17年で、61版もの重刷がなされたことにも納得である。図書館で出会った本だが、手元に置きたくて自分用に購入した次第。

柴田  浩太郎 2010.10.30

富士通株式会社 柴田浩太郎(SHIBATA Kohtaro)

社内プロジェクトマネジメント研修の企画・開発・講師・運営を担当。食べ物は、お好み焼き、たこ焼き、焼きソバなどソース系全般を好む。

※このコーナーはこうたろうさんが知人宛にメール配信されている図書紹介を許可をいただいて掲載しているものです。

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