マシュマロチャレンジ:初回から平均点を出せるようになるには? – POStudy Conf. 2012 レポート(2)

セッション:[9:30〜] マシュマロチャレンジ

講師:関 満徳 さん・川口 恭伸 さん(サポート)

朝9:00から夜7:00までの10時間という長丁場、主催の関(@fullvirtue)さんはじめ、スタッフのみなさん、本当におつかれさまでした。本当に、気づきの多いセッションでした。誠にありがとうございます。

この記事では、1つめのセッション「マシュマロチャレンジ」についてレポートします。このセッションは、今回最も印象に残ったワークショップです。

 

■マシュマロチャレンジのルール

ルールは次のとおりです。

  • 4人で1つのチームになる。
  • 制限時間18分で、次の材料を使って自立する建物を作り、その高さをチームごとに競う。
    • 20本のパスタ
    • 90cmのマスキングテープ
    • 90cmのひも
    • マシュマロ(頂点に設置すること)

POStudy Conference 2012では、このワークを1回実施、その後、さんから追加のアドバイスがあり、チームメンバーを入れ替えて2回めを行いました。

 

■最初の挑戦

1回めのチームでは、まず、パスタ3本で自立できるかを試してみました。

ここまではよかったのですが、その後、パスタ20本をすべて使って最も高くなる構造を設計し始めました。そして、各自が構成部品を作成し、終了間際にやっと各自の部品ができあがり(または間に合わず、中途半端でもよいとし)、それらを連結して自立できるかどうかを試しましたが、あえなく倒壊しました。

作っている最中から、これは自立するのは無理ではないかという気がしていました。ですが、初めてやることなので、やってみなければ分からないと考えて、途中から口をはさむのをやめてしまいました。そして、場の流れのまま作業に没頭して最後まで進み、結果はやはりダメだった……、という感じでした。

 

■2回めの挑戦

2回めは、チームメンバーに、以前のPOStudy特別回(編集注:このワークショップは、2012年2月13日開催のPOStudy特別回の再演です)に参加したことがあるという経験豊富な方がいたため、その方をリーダーにして進行しました。

開始12分くらいで、パスタ2本分の高さの塔の建設に成功し、そこでいったんマシュマロを載せました。その後、3段めのパスタを差し込んで、その上にマシュマロを載せることに成功、62cmとなりました。

 

■プロトタイプできたのだろうか?

1回めと2回めの間に、さんからプロトタイピングの重要性についてのアドバイスがありました。

2回めのチームの進め方が果たしてプロトタイピングだったのか、自分にはよく分かりませんでした。パスタのもろさ、マスキングテープの粘着力の弱さなどが経験から分かっていたし、それを踏まえた組み方のアイディアも、すでにワーク開始直後にはありました。

当初の計画から変更した点は次のとおりでです。

  • 土台のパスタの本数を増やした。
  • 結合部分をテープだけではなく、ひもを使って固定した。
  • 2段めが成功してから、3段めに挑戦した。

手で支えながら立たせたり、本数が不足しそうだ、結合部分が弱そうだと感じたら、計画を変更しました。
ですが、最初にマシュマロを載せたのは12分も経ってからだったし、結果的にそれが崩れたりしなかったので、ちょっとトライアンドエラーとは違う気がしました。

3回め、別のメンバーでやったら2回めのようにうまくできるかだろうか……。もし、パスタが別の素材に変わり、テープなどの結合用の材料も別の物に変わったとしたら?また0cmになってしまう気がします。

他のチームの多くも、1回めに比べ2回めに成績を伸ばしていました。どういう進め方だったのか、聞いてみたいです。

 

■このワークの経験を実務にどう生かすか?

この問題には、

  • パスタの強度
  • テープの粘着力
  • マシュマロの重さ
  • メンバーの器用さ
  • 時間配分

といった多数の不確実性が含まれてます。

多くの場合、アジャイル開発を採用するプロジェクトは、スタートアップ的な不確実性の高いプロジェクトだと感じています。そして、プロダクトオーナーには、そのようなプロジェクトの成功確率を上げることが求められていると思います。

もし、私がある新規事業のプロダクトオーナーとなり、今回と同じように、不確実性が山ほどある状況だったとしても、そのときは今回の教訓を生かして、最初から平均程度の成績を出せなければいけません。
たとえば、リーン・スタートアップ的な、リスクの高いものからトライして学びを得ていくという進め方が身に着いていれば、今回のマシュマロチャレンジのような問題も、最初からある程度の成績は出せたのかもしれません。

今回のワークは

  • 問題解決のフレームワーク(リーン・スタートアップ的なものなど?)
  • アイディア出し
  • ファシリテーション

こういったものをしっかり身に着ける必要があると、強く感じたセッションでした。

機会があれば、このようなスキルを磨いた後に、同種のワークをちょっと材料を変えて、まったくやったことがないメンバーと試してみたいな、と思いました。

 

参考


公認レポーター 志田 裕樹
※プロフィールは後日公開します

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