[8/16] 世界を変えたいなら – Agile2012 現地レポート(22)

セッション:How to Change the World

スピーカー:Jurgen Appelo

 

最終日、最終セッションは「How to Change the World」に参加しました。

スピーカーの Appelo 氏は、ヨーロッパのアジャイルコミュニティである Agile Lean Europe Network の創立者であり、来年開催される Scrum Gathering Tokyo でも来日予定です。著書には『Management3.0』などがあり、InfoQ では「アジャイルに関して影響力のある人物」にも選ばれています。

 

■世界を変える方法

今回のセッションは、達人出版会でも販売されている書籍『How to Change the World』がベースの内容でした。

変化を起こすためには、さまざまなことを考慮する必要があります。Appelo 氏は自らの経験を元に4つの形に整理しました。

1. PDCA

1つめは、おなじみの PCDA

彼のトレーニングでは、教室のドアを使ってトレーニングのフィードバックを得るようにしているそうです。昼食のときなどに付箋を貼ってもらい、改善を繰り返しながらトレーニングを作り上げています。

2. ADKAR モデル

2つめは、ADKAR モデル。

  • 認識 (Awareness)
  • 欲求 (Desire)
  • 達成のために必要な知識 (Knowledge)
  • 能力 (Ability)
  • 変化を維持するための補強 (Reinforcement)

を順に考えていきます。

3. イノベーションの普及曲線を意識する

3つめは、イノベーションの普及曲線を意識すること。

アジャイル開発などに飛びついてくる人間の割合は、100%ではないことが多いでしょう。どうやって新しいアイデアを対象となる人物に伝えていくかを考える必要があります。

4. 5つの I

4つめは、5つの I

  • 情報 (Information)
  • アイデンティティ (Identity)
  • インセンティブ (Incentives)
  • インフラストラクチャー (Infrastructure)
  • 組織 (Institutions)

を指しており、それぞれの行動から環境にアプローチし、変化をうまく操縦することが可能になります。

セッションの後半では、Moving Motivator というワークショップを15分行い、動機付けとその優先度、関係性を学ぶことができました。

 

■どうやって世界を変えるのか?

今回は、いつも使っている講演資料を改造し、ヨーロッパの地理紹介を織りまぜた講演でした。ヨーロッパの国々の風土を講演内容に盛り込みながらのプレゼンテーションは、すばらしいものでした。

変化を求める側と求められる側。近年のアジャイル開発のように知名度が上がってきても、変化を正義として進めてしまうと、とっておきのアイデアも歪んでしまう可能性があります。変化を求める上で、求められるのは論理的な正しさよりも、義理と人情といった人間臭いコミュニケーションのように感じています。
ただ、Appelo 氏はマインドセットだけでなく、論理的 (科学的?) なアプローチも忘れずに共有してくれます。

 

■最後に

明日、帰国するため、私のレポートはこれが最後になります。
ちょっとでも情報を共有できればなーと思って、4人のレポーターを結成して挑んだ Agile2012。最後まですばらしいカンファレンスでした。

みんな楽しかったかなぁ。僕は楽しかった。じゃぁ、バイバイ。またね。


レポート:アジャイルクローバーZ・藤原 大

このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です