クロージング「アジャイルのABC 今ここで語り合おう」〜今日の気づきから考えるビジネス改革〜


 

クロージングセッションは、OSN(Osaka Study Network)のみなさんが担当し、OSN考案の「Decision Making」がワークショップ形式で行われました。

OSNは、大阪の某システム企業の元同期5人が集まって結成し、定期的に勉強会やワークショップを開催しているグループです。AgileJapanへの出演は、過去に2010年にふりかえりのワークショップ、2011年に大阪サテライトの振り返りセッションがあり、今回が3回目となります。

それでは、以下にセッションの内容をレポートします。

 

■イベントテーマをおさらい


まず初めに、AgileJapan2012の最後のセッションということで、イベントテーマについてキーワードを挙げながらおさらいしました。

  • A(Agileを知る)…「アジャイルの本質」「原点に振り返って」「再発見しましょう」
  • B(Businessをつくる)…「ビジネスとの結びつき」「ビジネス全般にもたらす価値を考える」
  • C(Changeを起こす)…「変化を導入する」「変化への第一歩を踏み出しましょう」

 

■セッションのゴール、目的と位置づけ


その後、本セッションのゴールである「Decision Making」についての説明がありました。

Decisionとは、決定・決断・決心・決意という意味です。Decision Makingは、各自の思いや決心、決意など(Decision)を形にすることです。セッションの最後に、名刺サイズの「Decision Making」カードに参加者自身が書き込み、形にします。

ゴールが明確になったところで、AgileJapan全体における本セッションの目的と位置づけを確認しました。AgileJapan2012に参加して気づいたことを再発見し、それを自分だけにとどめるのではなく参加者同士で共有することでさらなる気付きを得て、その上でDecision Makingを行い、みなさんのビジネスや現場で実践し、そしてAgileJapan2013へとつなげていって頂きたいということでした。

 

■ワーク


そしていよいよ、本題に入っていきます。

Decision Makingのためのワークは下記の流れで行われました。

  1. アイデアワークシートの記入
    やってみたいことを5分間で書き出していく個人ワーク
  2. グループ作り
    近くの人と3人グループを作る
  3. アイデアワークシートの共有
    簡単な自己紹介をした後、シートに書いたことを話し合う、20分間のグループワーク
  4. 「Decision Making」
    カードに記入。書いたカードをFacebookやツイッターなどにアップ

 

■会場の様子など


ワークシートの共有時のルールが設けられていたのですが、そのうち1つは大阪らしく「ボケたらツッコむ」というルールで、説明スライドの面白さもあって会場内から笑いが起こっていました。一方、アイデアワークシートの書き込みの際には、広い会場がシーンとして、ペンを走らせる音のみが響いていました。みなさん集中して取り組んでいる様子でした。

丸一日アジャイルについて考え続けているので、多くの気づきがあったことと思います。グループ分けが終わったそばから話始めるグループが少なくなく、初対面の方も多いはずなのに対話が盛り上がっていました。参加者一人一人が自分の思いを語り、それをしっかり受け止めフィードバックし合っている光景に大きなパワーを感じました。朝集まった時と同じ人たちが同じ場所にいるはずなのに、雰囲気が全然違いました。

Decision Makingカードに書かれたことがそれぞれの現場で実施されていくこと、また、この場で出会い、つながった人たちがアクションを起こして活動の輪を広げていくことを期待しています。そして来年、AgileJapanで再会できることを楽しみにしています!

OSNのセッションは以上です。

 

■実行委員長あいさつ


その後引き続いて、実行委員長 西河誠氏のあいさつがありました。
「これまでずっと東京で行われてきたAgileJapanを大阪に持ってきて、関西のみなさんにメイン会場だからこそ味わえる感覚・雰囲気をぜひ体験して頂きたかった」と、大阪開催への思いをまず語りました。そして一日このイベントを中心地で参加されたみなさんには、きっと多くの気づきやお土産になるものがあったと確信していますと述べ、テーマの中で特に3番目の「Changeを起こす」に触れ、今日得られたものを現場やお客様のところに持ち込んで、みなさんのChangeを起こしていただきい、と締めくくりました。

そして最後にもう一度、講演者、事務局、サポーター、レポーター、そして参加者のみなさんへ向けて盛大な拍手をして閉会しました。

 


公認レポーター:石前 あき
(早版をベースに加筆修正した正式版レポートです。)

 

■公認レポーターとしてクロージングを迎えて


初めてのAgileJapanで公認レポーターをさせていただき、チャレンジングな一日でした。とても密度の濃い時間を過ごせました。

クロージングセッションではたくさんのことが頭の中をぐるぐる回って、アイデアワークシートに書くことが全くまとまらない状態でした。
レポートを書きながら、改めてセッションの内容について考えました。私のDecision Makingは、着実に次の一歩を踏み出すことです。抽象的ですが。実は勉強会やイベントへ参加するようになったのは約半年前からです。それも大きな変化でしたが、公認レポーターを務めたことで、学びの場を作る活動にも挑戦してみたいと思いました。

 


公認レポーター:原田 美香