レポーター:川渕 洋明(2018/07/25執筆)

CI&T株式会社のbucci(ブッチ)こと川渕と申します。
CI&Tは、1995年ブラジル創業のグローバル・テック・エージェンシーで、弊社はその日本オフィスです。10年ほど前から、エンタープライズ企業との開発プロジェクトはすべてリーン思考を土台にアジャイルで行い、ここ10年は年平均30%の成長を続け、今はグローバルで3,000人弱(6~7割はエンジニアやデザイナー)の規模です。

ご縁があり、Agile Japan 2018にボランティアスタッフとして初参加しました!
前夜祭を含め、熱気を感じるとても貴重な経験であり、日本企業のアジャイルやデジタル変革に対する本気を感じたイベントでした。
本記事では、イベント全体を通して感じたことを書いてみます。

Agile Japan 2018

日本がデジタル変革・アジャイルに目覚めつつある?

まず朝一番驚いたのは、参加者の出席率の高さ。
幸い天候がよかったとは言え、550名が朝から来場し、基調講演のホールは満席状態。コミュニテイ性が強いイベントだと思うのですが、70%が新規参加とのこと。参加者の熱意なのか、この時代における危機感や期待がリアルな人の動きとなって表れたのだと思います。

多くの参加者
早朝からこの出席率

基調講演トップはモブプログラミングを発案したWoody Zuillさん
親しみのある軽快な口調とスライドで、ソフトウェア開発をうまく進めるチームの仕事のやり方について(ここは他にも参加レポートがあると思うので、省略)。

前夜祭
前夜祭にてWoodyさんとツーショット

続いてTシャツ姿で現れたJapanTaxi川鍋さん
ソフトウェアがビジネスの根幹となるデジタル時代において、旧来のスーツ姿の世界との間を行き来しているようすをイキイキと語っていました。最初は理解が難しかったソフトウェアの世界を、自身もプログラミングを学習することで、エンジニアが日々やっていること、成果物やバグに対する感覚などへの理解、共感を深めたそうです。

全国タクシーアプリ開発初期のプロトタイプで、初めてGPS連動のタクシーが目の前に現れたときには今まで経験したことのないゾワゾワっとくるものがあったそうです。これを聞いたときは「ああー、やっぱりそういう体験があったんだあ!」と思いました。

JapanTaxi川鍋さんの講演
Tシャツ姿で快活な川鍋さん。ユーモア満点

講演内容はとても幅広く、川鍋さんの経歴や日本交通、JapanTaxiの歴史、さらにタクシー業界の最新動向にとどまらず、直近のビジネス予定、技術検討、モビリティや「コラボラティブ・エコノミー」といった新しい概念にまで及びました。笑いも多いそのトーク力・プレゼン力は多くの参加者の心が惹き込まれたと思います。

昨今、デジタル変革やアジャイルといった言葉を新聞やビジネスメディアでも多く見るようになりました。その中で、Agile Japanが10周年を迎えたこと、そして川鍋さんが登壇したことは意義が大きかったんじゃないかと思います。
川鍋さんの言葉は、このデジタル時代に立ち向かう大勢の方々に対する熱いエールとしてみなさんの胸に届いたと思います。

熱心な参加者

早朝から満席と前述しましたが、参加者はエンジニアやプロダクトマネージャーだけではなく、大手企業や製造業の方など、想像していたより幅が広いように思いました。

どのセッションも半分~満席の参加率

また、早朝から夜の懇親会までの終日イベントでしたが、基調講演後も多くの方々が残っており、各セッションやネットワーキングに参加して見聞と交流を広めていたようです。
セッションは4トラックに分かれていましたが、各100席程度の部屋が常に半分以上、多いと満員になっており、多くの方々が興味の湧くセッションが揃っていたように思います。

サイボウズの天野さん、ソニックガーデンの倉貫さん、楽天大学の仲山さん

懇親会も盛況で、活発に交流しているのを感じました。参加者それぞれが、なにかしらの課題意識を持っており、その熱意が表れたのだと思います。

ネットワーキングパーティーも盛況

運営がしっかりしていること

ボランティアスタッフとして参加したことで感じたことは、Agile Japanの運営がしっかりしている点でした。

終日イベントで午後は4トラックもあると中だるみしそうなものですが、さまざまな企画が散りばめられており、終始、参加者の探究心と当事者意識を刺激していたように感じます。
展示ブースでは、各社のブースはもちろんですが、自由に参加できるモブプログラミングの実演やワークショップの成果物をそのまま掲示したり、参加者が思い思いに書き込めるアンケート的な掲示板や「アジャイル川柳」コンテストなどがありました。

実演モブプログラミング
実演モブプログラミング
展示ブース
開場前に準備中の展示ブース

アジャイルでは、みんながチームとして参加者・当事者になることが大事なポイントだと思いますが、その感覚をイベント全体を通じて参加者に伝えようとしていたのだと思いました。

最後に

Agile Japan、10周年ということで「濃い」コミュニティなのだと思います。時代や市場情勢のタイミングもあり、うまくその「濃さ」ゆえの熱さを広げていける可能性を感じました。
JapanTaxiなど成果の出ているアジャイル実践者が増えており、それを伝えるメディアの裾野も広がっています。なにより、課題意識や危機感、そして熱意を持った参加者が増えているのですから、来年に向けてさらにこの輪が広がっていくことが楽しみです!

スタッフ・登壇者
設営前に一部スタッフ、登壇者と記念撮影(筆者は真ん中やや右)

レポーター

川渕 洋明(通称 bucci)

CI&T 株式会社 マーケティング担当

グローバル・エージェンシーCI&Tの日本支社で、アステラス製薬やAOKI「suitsbox」のリーン・アジャイル開発プロジェクト経験2年を経て、現在は国内マーケティング担当としてCI&Tの「Lean Digital Transformation(リーン・デジタル変革)」の啓蒙に取り組む。
過去の経歴は、SIerでプログラマ、通信キャリアでサービス企画・海外事業、アプリ開発スタジオでディレクター、国内ECプラットフォームで企画を担当。

ITに関わる原点は、幼少時に父にもらったMSXパソコン、米国シリコンバレーでの高校時代。
趣味はバスケットボール、サーフィン、ベース弾き。鎌倉在住、二児のパパ。SXSW2014に自費参加。

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