子連れで行くセミナーの心得・ノウハウ・ドゥハウ

こんにちは、畠山です。最近、子連れでセミナーに顔を出すことが増えました。特に休日のセミナーに参加したい場合、子供のいるご家庭では、子供を連れて行くか否かを検討する方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ふとしたことで(ふとしたことがなくても)、泣き叫ぶ可能性のある子供をセミナーに連れて行く場合、主催者および参加者の方々に迷惑をかけないことをまず第一に考える必要があります!ということを前提におきながら、いままで参加したセミナーでは皆好意的に受け止めてくれたこと、子供を連れて行きたいけれど悩んでいる方が多いことなどから、今回は少しばかり、心得をまとめてみました。

こんなところに行ってみた

ここ数ヶ月では、こんなところに行ってみました(下記)。3時間ほどのセミナーが多く、私も1日フル参加はまだ経験がありません。
近々、Rakuten Technology Conference2017が開催されますが、そちらにも子連れで伺おうと思っています。

Comeback Japan 2017の様子

いくら準備を重ねていても、思うように子供は大人しくはしてくれません。上記のセミナーでは、どれも一部のセッションは途中退室を余儀なくされました。それでも大部分は参加することができ、満足度はとても高かったです。

ただし、当たり前ではありますが、普通に参加するよりはるかに疲れます。周りへの配慮も必要ですので、体力的にも精神的にも、通常時よりは負担がかかります。(子供がもうすこし大きい場合はまた違うかもしれません)

しかしながら、冒頭でもおつたえしたとおり、主催者の方・参加者の方からは暖かく迎えていただき、これからの時代のセミナーの形のひとつとして、子供参加有のセミナーの形を真剣に考えてくださる方もいらっしゃいました。 次は自分も子供を連れてきたい、といってくださる方も多かったです。

最初の一歩

何事もそうですが、最初の一歩を踏み出せば、あとは気持ちも準備もすごく楽になってきます。わたしの場合は、上記にあるとおりRakuten Technology Conference2016が最初の一歩でした。どうしても子育て初期は家に閉じこもりがちになり、久々にセミナーに行ってみたいという気持ちが強かったことと、主人が一緒に行ってくれたことで、子連れでの参加に踏み切れました。

日本は子育てしづらい環境だとよく言われますが、わたし自身は子育てをしていくうえで嫌な思いをしたことがなかったので、怖がることなく外に出られたというのは大きかったかもしれません。妊婦のときは、電車ではたくさん席を譲っていただきましたし、ベビーカー時代になってからも、公共の場で子供が泣いても労りの声をかけられることが多いです。負の声ばかりが目立ちますが、みんな優しいですよ。最初の一歩を躊躇しちゃう場合は、ぜひ、ご家族と一緒に参加してはいかがでしょうか?

ノウハウ・ドゥハウ 申込から参加まで

ここからは、申込から参加まで、もうすこし具体的な話をしていきます。

セミナーへはベビーカーで参加しますが、子供が動きたがるため、ほとんど役に立ったことはありません・・・

 

  1. セミナーの選び方
    行きたい、という気持ちがなにより大事ですので、あまり制約はありませんが、子供の事情で自分が中座した場合に周りに迷惑をかけてしまう、ワークショップ系は避けた方がよいかもしれません。同様に、受講が資格取得の前提になっているようなセミナーも、中座しては成り立たなくなりますので、避けた方がよいでしょう。
  2. 申込
    申込時には、子供の出席可否を主催者の方に問い合わせましょう。問い合わせの際には、子供の年齢を一緒に伝えるとよいかと思います。申込フォームに記載箇所がある場合はよいのですが、ほとんどの場合、個別に問い合わせる必要があります。
  3. 環境・設備
    セミナーの開催場所はさまざまですが、ビジネスタワー等が多いことから、オムツ換え等が快適にできる設備が整っていることはまず稀です。
    オムツ離れしている子供であっても、多目的トイレ等で柔軟になんとかすることを覚悟の上で、準備していく必要があります。
  4. 時間
    まずは数時間単位の、ショートセミナーから参加するとよいかと思います。(親の疲労的にも・・・)
    最近は、休日のセミナーは16時でいったん切れ目をいれてくれているセミナーもあります。もとは子供を持つ方が、休日は家族とご飯を食べたいという気持ちを汲んで設定されたものですが、子連れ参加者にとってもありがたい時間設定です。
  5. 困ったときには
    どの場合も、子供が退屈して泣き出してしまうことが一番困りました。主催者の方に遊び場を作っていただいたり(ありがたい…)、おやつをあげたり(飲食可能な場合)、音のならないおもちゃで遊ばせたりして凌ぎましたが、基本的には公共の場と同様の対応をするしかありません。どの手も通用しない場合は、周りへの迷惑を考え、中座しましょう。

主催者(運営の方々)、参加者の方へ

子連れの参加者を受け入れたくても、どうしたらいいのか分からない、という方へ。下記を考慮いただけると、もっと出やすくなりますので、参考にしていただければ幸いです。

  • セミナーの案内時に子供の出席が可能か、明記していただきたいです。できれば、全年齢可能か、未就学児NGなども目安として記載があれば助かりますが、判断がつかない場合は、ベビーカーを置けるスペースがあるか、おむつ交換可能なトイレがあるか(ない場合は多目的トイレがあるか)、子供を寝かせるスペースがあるか、イベント中に泣いても途中退席すればOKか、などを記載いただきたいです。
  • 申込時に、子供を1人とカウントして、参加者に登録すべきか、申込フォームなどに記載いただけるとありがたいです。備考欄に記載すればOK、などであれば、その旨も教えてください。
  • 子供を預かるスペースとスタッフを揃えているセミナーはかなり稀かと思いますので、「子連れ参加OKだけどちゃんと親がみてね、スタッフは預かれないよ」とはっきり言いきっていただいて大丈夫です。事故が起きた場合にお互い大変ですから、責任の分解点は仕切っていただいて問題ありません。基本的にはあたたかく見守っていただければ十分です。

最後に

周りへの配慮と感謝を忘れない

エンジニア業界は、セミナー活動が活発な業界です。そして、会社の外に出て、セミナーで得る知見・人脈はエンジニアにとって、とても貴重なものです。小さい子供を持つ年代の方は、エンジニアとしても働き盛り・伸び盛りの時期でもあります。子供を連れて行くことも、連れて行かないことも、自由に選択のできる仕組みが、業界として当たり前になっていくことを願っており、当たり前になりつつある、小さな動きを身の回りで感じています。

繰り返しとなりますが、子供はなにかと騒ぎたがりますので、連れて行く場合は、周りへの配慮と感謝を忘れずにお願いいたします。配慮と感謝は周りに伝わって、優しさになってかえってくるものだと、私は考えています。

 

 

out of the boxシリーズ
ライター

畠山 由貴(はたけやま ゆき)

株式会社野村総合研究所 主任システムエンジニア

2008年より現職。ダイレクト販売を事業とする損害保険会社のシステム開発、保守に8年従事。アプリケーション開発から基盤構築、アーキテクチャ設計まで幅広い知識と経験を活かして各種リーダー、マネージャを担当。現在は、生命保険会社向けのシステム開発に従事し、標準化などの業務を担当。技術やプロセスと人間系の両軸に重きを置いたプロジェクト運営を心掛けながら、先進的なITソリューションを提供している。


1 Comment

EM Zeroのナカノヒト (@em_staff) · 2017年9月30日 at 20:29

畠山さんの新エントリー、掲載しました。今回は「子連れのセミナー参加」を取り上げています。お子様のいらっしゃる方もいらっしゃない方もぜひ! out of the box – 子連れで行くセミナーの心得・ノウハウ・ドゥハウ:https://t.co/fbxRRKXMXH

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