ゆるく、「働き方改革」を考える

こんにちは、畠山です。最近のトレンドワードでもある「働き方改革」について、IT業界4社で話す機会がありました。
7/28、野村総合研究所のカフェの一角で、エンジニア、労働組合、人事部、研究職と、会社の中でも多種多様な役割をもつひとが集まりました。若手から管理職、子を持つ母親・父親と年齢層・性別もさまざまです。
立ち見するひと、お菓子を食べるひともいるなか、ゆるく、各社の取り組み状況や課題の共有をするところから会ははじまりました。

ゆるく、はじまるディスカッション

 

働き方改革のゴールとは

すべての働き方は、選択の結果であるべき

勤務制度、オフィス・ICT改革、意識改革・・・。
どの会社も、なにかしら「働き方改革」というものに取り組んでいる、という状況の中、そのゴールがどこにあるのか、今回のディスカッションでは、そこに明確な答えを持っている会社はありませんでした。

  • 残業時間は大きな問題のひとつであるものの、労働時間を短くすることがその答えではなく・・・
  • パーキンソンの法則しかり、時間を与えれば与えただけ働くし、制限すれば制限しただけ働くひとがいる
  • トップダウンの取り組みは、必ずしも従業員本位というわけでもない

ディスカッションで出た上記のような壁があるなか、会社としては国の出した方針ベースで施策を立ててみるものの、まだまだ試行錯誤の段階をこえないというのが実情のようです。ただ、一般的に激務の印象が強いIT業界に所属しているにも関わらず、各社とも残業を減らすことが主目的かと思いきや、複眼的に働き方改革の取り組みを進めようとしていることが印象的でした。残業100時間がどうこう、80時間なのか65時間なのかという議論は誰も求めてはいないということですね。上が帰らないから帰れない、レベルの議論はもう過去のものとしてもよいのかな、と感じました。

ホワイトボードになるカフェの壁(おしゃれな壁なので、書き込むには勇気が必要)で意見をまとめる稲山さん

ディスカッションとしては結論らしい結論は出ませんでしたが(これは、おおむね参加者がみな事前に予想していたとおりでした)、私としては働き方改革の目指すものに一番近い思想は、ディスカッションの中ででた、「すべての働き方は、選択の結果であるべき」という一言に集約されるのではないかと思います。
みなが早帰りしたいわけではなく、有給を100%取得したいわけでもなく、子を持つ母親が必ずしも時短制度やテレワークを使って働きたいわけではなく、生産性向上と効率化が必ずしも正解ではない。働き方改革からすれば、24時間耐久ハッカソンなど無駄の極みでしかないかもしれませんが、無駄や余裕を必要とするひとと場面はあるものです。

望む働き方と、手段と、場所を得られるわがままを、許容し承認し評価できる。そんな働き方が成立する会社と社会の成立が、おそらくは、ゴールに近いものではないでしょうか。

白熱したフリートークの様子

とはいえ、先にあげたパーキンソンの法則よろしく、望む働き方を持っていないひとがいることも事実です。制度の整備で特定の働き方を望むひとを救うことは、もはやある程度容易な段階にきており(壁は高いが越え方はおおむね見えてはおり)、おそらくは数多く存在するであろう何も意思を持たない人をどうしていくか、を考えていく段階にきているのかもしれません。
つまるところ、働き方改革とは、そのひとそのひとの意識改革であるともいえ、自分がなんのためにどのように働きたいか、従業員おのおのが考えていかねばならなくなった、といえるのではないでしょうか。

 

out of the boxシリーズ
ライター

畠山 由貴(はたけやま ゆき)

株式会社野村総合研究所 主任システムエンジニア

2008年より現職。ダイレクト販売を事業とする損害保険会社のシステム開発、保守に8年従事。アプリケーション開発から基盤構築、アーキテクチャ設計まで幅広い知識と経験を活かして各種リーダー、マネージャを担当。現在は、生命保険会社向けのシステム開発に従事し、標準化などの業務を担当。技術やプロセスと人間系の両軸に重きを置いたプロジェクト運営を心掛けながら、先進的なITソリューションを提供している。

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