Agile Japan 2013 サテライト富山


5月31日、本開催から1週間遅れでの開催となったサテライト富山
当日はこれでもかってぐらい快晴。普段見慣れている富山城が、なんだかとってもきれいに見えたような。
agilejapan富山_富山城

午前は基調講演(時間の関係もありJames Grenning氏の講演のみ)を見て、午後は大阪から前川 直也さんがいらっしゃってレゴスプリントのワークショップが開催されました。
レゴスプリント初体験です。お題は「最高の飛行機」を作る。以下、順を追って紹介します。

■チーム名を決める:2分

これがチームとして初めての共同作業。
とりあえず、時計回りに1人1案ずつ出していこうってなったんですが、途中でわちゃーってなって決まったチーム名が「方眼紙48」。意味不明ですね、こういうのだいすきです。

言葉に表現しづらいですが、この「わちゃー」って感じが、チームというものを初めて意識させられた瞬間だったように思います。誰かの案が採用されるとかじゃなくって、謎のミックスが生まれるあたりとか。

■「最高の飛行機」の定義を決める:5分

最高の飛行機ってなんだろう?をチーム全員で考えます。

まず始めに「誰にとっての」を考えないといけないのですが、たった4人のチームなのにばらけちゃうんですね。旅行者を想定した人と戦闘機乗りを想定した人がいて、いきなり食い違います。割と早い段階で旅行者を想定することに決まったんですが、今になって考えると一番の山場だったと思うんです。
絶対的な「お客様」がいない開発者だけの状態でターゲットを定義しようとすると、間違いじゃないけれど方向性の違う答えが複数出てくる。ここでお互いが譲らないと、あっという間に時間が過ぎちゃうので、うまくファシリテートする人間が必要だなと感じました。

そんなこんなで最終的には、「最高の飛行機」=「旅行者が快適に移動できる飛行機」に落ち着きました。

■タスクを考える:5分

タスクを考える、と言ってもこのときは、前のフェーズで最高の飛行機に必要な要素(室内が広い、トイレが男女別々、など)が洗い出されていたので、それがそのままタスクになりました。

となると5分が長く感じられて、テンポよく進むためにももっと短い時間の方がいいのかもしれないなと思いました。他のフェーズのあわただしさを考えると、余計にそう感じます。

■飛行機を作る:10分

朝会1分、実装6分、振り返り3分を目安に、自分たちで時間配分を考えて取り組みます。

朝会は「おはようございます」の掛け声で開始し、それぞれが担当するタスクを確認します。自己申告でタスクを決定していくのですが、言いだしっぺが担当する雰囲気になっていました。
気になったのが、実現が難しそうなタスクが誰にも振られずに漏れちゃったこと(個人的に意図的に避けてしまった)。これって、タスクを考えるフェーズで、できるもの、できないものをしっかり判断すべきだったのかな。

朝会後、中央のテーブルに置いてあるレゴに殺到して作り始めます。それぞれがそれぞれのタスクに従って黙々と作るのですが、持ち寄って組み立てると、当然ですけど全然噛み合わないんです。でも時間はどんどん過ぎちゃうわけで、無理やり組み立てた結果が以下になります……。
agilejapan富山_1回目の成果物
現場の混乱が見て取れる成果物かなと思います。

この後、振り返りをしたのですが、実装で時間を使いすぎてしっかり振り返ることができませんでした。そんな中、とりあえず共通の意見として一致したのが、全体像を共有しながら作ろうということでした。

いったん作ったものをばらして、もう一度飛行機を作るフェーズを行います。前回の反省を生かし、現実的なタスクを選択し、全体像を共有しながら組み立てました。その結果が以下です。
agilejapan富山_2回目の成果物
1回目と比べて、明らかに完成度が上がってます。

完成度は上がったんです。でも、これが本当に目指していた「最高の飛行機」なのか?というと疑問が残ります。1回目の失敗を繰り返さないことに気を取られて、大切な部分を見逃してしまったかもしれないです。
ただ、この経験を糧に3回目、4回目と繰り返していけば、間違いなくいいものになっていくだろうなという感じはします。繰り返し重要。

■おわりに

振り返りの中で会社に持ち帰ってやりたいという声も聞かれました。

富山サテライトの参加者は8人だけでしたが、ひとりひとりが自分の周りに広めていくことで北陸に大きなアジャイルの波を起こすことができる!んじゃないかなって思っています。

そのために自分もどんどん行動していくぞ。最初はうまくいかなくても、繰り返せばきっとよくなる。何度も言うけど、繰り返し重要。

公認レポーター 若林 慧佑


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