ノムラ流アジャイル野球〜プロセスと振り返り:食べ歩きSEの「野球っぽいお仕事の話」(7)

■お品書き

  • 野球も仕事もプロセスが大切
  • プロセスの結果は振り返ることが大事
  • 戸塚(横浜市)の沖縄料理屋は美味しくてすごい!

■本日のメインディッシュ

プロフェッショナルのプロはプロセスのプロ

準備野球

野村氏は、楽天イーグルス監督時代、若い選手達に、

「プロセス(手順)を大切にしろ」
「一に準備、二に準備」

と口酸っぱく説いていたそうです。

例えば、打者は自分の打席の前に

  1. コーチ、監督に確認する → 作戦のチェック
  2. 素振りをする → 身体と道具(バット)のチェック
  3. 前の打者を観察する → 投手と状況のチェック
  4. バッターボックスをならす、立ち位置を確認する → 心の準備
  5. 構える → さあ来い!

といった作業を順番に行います。これが打者の代表的なプロセスです。
チームが一点でも多く取り、勝利に結びつくためには、これらのプロセスの作業の質と精度を高める必要があります。

そのためには、

  • 頭の準備:監督、コーチや書籍などを通じて野球を知る、相手を研究する
  • 身体の準備:日々のトレーニング
  • 心の準備:緊張や恐怖に打ち勝つ方法を知る

心技体を養う、すなわち普段から、本番(試合)に備えて「準備」をしていることが重要になります。

野村氏は、準備を怠ったり、プロセスをおろそかにする選手は、いくら能力が高くても叱り、準備やプロセスを大切にする選手は、たとえ秀でた才能がなくても起用し続けたそうです。

仕事の準備

私たちの仕事も、ひとつのコトを成し遂げるためには必要な作業プロセスがあり、これらの品質や精度を高めるために日頃の勉強といった準備が欠かせません。

私は仕事柄、営業提案をすることがあるのですが、その際のプロセスは次のように決まっています(増やしたり、はしょることもあります)。

  • 提案ポイントのチェック:営業、および、同じ技術担当の同僚とミーティング
  • 提案するモノの作りこみ:シナリオ作成、資料の準備
  • 提案ポイントを押さえているか、お客さまに響くかチェック:シナリオ・資料のレビュー
  • 提案内容の確認と心の準備:本番を想定したリハーサル(同僚相手にプレゼン)
  • 本番(訪問):よろしくお願いします!

そして、お客さまや案件により状況が異なるため、常に準備は欠かさないようにしています。

大切な準備「相手を知る」

先ほどの営業提案の場合の準備ですが、

  • お客さまの会社、業務を知る
  • プレゼンテーション力を磨く(資料の作り方、見せ方、発表の仕方、など)

これらは、みなさんやっていることと思います。
私は、さらに次の準備に時間を費やすようにしています。

  • お客さまの「コト」を知る
  • 一緒に仕事をする営業、同僚の「コト」を知る

ここで言うコトとは、相手自身のコトです。仕事とは直接関係のない相手の人柄、特に趣味や興味、最近ハマっているコトなどを知ることに力を入れています。
お客さまにしろ同僚にしろ、相手に動いてもらうためには動機が必要です。多くの場合、趣味や興味が動機につながります。ですから、相手の趣味や興味に触れるようなたとえ話(メタファー)を一つでも入れられたらという思いで準備をしているのです。

「中川さんの会社の話、おもしろかった!」
「今回は残念でしたが、また一緒に仕事しましょう!」
提案が通ろうが通らまいが、仕事、そして人が集まる場を意味あるものにする―、私はそんな思いから、準備プロセスを大切にしています。ちょっと前にこの連載で書いた「言葉の投球術(人の数だけ言語が存在する)」と共通する思いです。

プロセスを磨く「振り返り」

いくら提案の場がお互い意味ある場になっても、失敗を見過ごすわけにはいきません。プロとして成功させること、成功に結びつけるための継続的な努力が必要です。とはいえ、やみくもな努力では、思わぬ方向(大抵は失敗への道)に進んでしまいます。
IT企業やソフトウェア開発プロジェクトで採用されているアジャイル開発プロセスでは、

  • 思っていることを、他の人と共有(会話)する
  • そこで得たことをプロセスに反映して、もう一度チャレンジする

というプロセス、通称「振り返り」を重要なプロセスに位置づけています。失敗を見直し、次に生かす学びとするのです。

前述の営業提案の場合、提案に同行しない第三者である同僚を交えて会話をし、彼からもらった意見や感想をすぐ試す、ということを実践しています。この繰り返しで、提案スキルも、お客さまとの関係も成熟していきます。

ノムラ流アジャイル野球

野村氏のプロセス重視野球も、振り返りを大切にしています。

試合中、野村氏が選手と交わす会話は主にプレーの振り返りだそうです。ベンチで「なぜさっき三振したんだ?説明できるか?」「あのピッチャー、お前なら次はどうやって攻略する?」など、プレーの内容、特にプロセス準備に関わる点を質問し、選手の返答に応じてアドバイスやヒントを与えているそうです。

野村氏の元では、嶋 基宏楽天)、矢野 燿大(元阪神)、そして古田 敦也(元ヤクルト)と数々の名捕手が育ちました。彼らはベンチでの野村氏との会話とアドバイスを糧に名選手に成長しました。野村氏の準備・プロセス重視野球は、脈々と受け継がれているんです。素晴らしい。

この野球スタイルを、ノムラ流アジャイル野球と呼んでも差し支えないでしょう。

そんな訳で、今年はアジャイルの視点でも野球を見ようかな?
そんなニッチな方向で一緒に楽しんでくれる人はご一報ください&一緒に楽しみましょう!

次回は、、、空(とアスレチックス打線)が梅雨入りする前にお会いしましょう♪

参考文献

■今回の食べ歩き

沖縄料理ゆいまーる

今年オープンしたばかりのお店です(3/15オープン!私がお邪魔したのはオープン2日めの3/16)。以前、紹介した「沖縄酒場SABANI」と「沖縄料理と古酒 てぃんさぐぬ花」で修行をした方がオーナー店長です。

店の外観
店の外観

JR東海道線「戸塚駅」から歩いて5分ちょっと、駅の東口を出て税務署方向に歩いて行くと見つかります。ちなみに、駐車場もありました(利用する際は、事前にお店に問い合わせた方がいいかも)。

オリオンビール
オリオンビール!

沖縄料理といえばオリオンビールですね。泡と本体のバランスが素晴らしいです。
洋食のシェフをした後、沖縄料理へ転向した異色の経歴を持つ店主が指導するスタッフは、ホント素晴らしい腕前です。

アンダースーキャベツ
アンダースー(豚肉味噌)キャベツ

料理は定番のチャンプルー、ラフテー、ソーキそばから、季節の沖縄食材を使った創作メニューまで、バラエティーに富んでいます。
この日の季節食材は、野菜と生アーサー(生海苔)でした。野菜はアンダースー(豚肉味噌)と共にいただきました!

豪華!お刺身盛合せ!
豪華!お刺身盛合せ!

沖縄の港で揚がった魚も充実しています。
店長曰く「状態が素晴らしかったので仕入れた」グルクン(沖縄県の魚にも指定されている魚「タカサゴ」のこと。沖縄方言での呼び方)+オススメの食材を盛りあわせていただきました。どれも身がしっかりしていて、泡盛とじっくり楽しみました。

グルクンの骨せんべい
グルクンの骨せんべい

グルクンは、お刺身もおいしいですが、唐揚げもおいしいんですよ。お刺身で残った頭と骨を揚げてせんべいにしてもらいました。

生アーサーとなまり節のソーミンチャンプルー
生アーサーとなまり節のソーミンチャンプルー

締めには、ソーミンチャンプルーをいただきました。
旬の生アーサーとなまり節(鰹を茹で干しただけの鰹節)をカツオ出汁でさっと炒めたシンプルかつ味わい深いチャンプルー。絶品でした!

オープンしたばかりとは思えない素晴らしい料理ともてなしで、とても良かったです。私の住んでいる場所から通いにくいのが残念ですが(涙)、友達や家族と横浜・鎌倉観光の帰りに寄りたいな!
横浜で美味しい沖縄料理が楽しみくなったら、是非とも足をお運びください!


これまでの食べ歩き

食べ歩きSEの「野球っぽいお仕事の話」コーナー

@shinyorke
書き手:中川 伸一

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ノムラ流アジャイル野球〜プロセスと振り返り:食べ歩きSEの「野球っぽいお仕事の話」(7)」への3件のフィードバック

  1. RT @em_staff: 野村克也の野球をアジャイルで読み解いてみました。食べ歩きは横浜市戸塚の「ゆいまーる」お楽しみください! ―ノムラ流アジャイル野球〜プロセスと振り返り:食べ歩きSEの「野球っぽいお仕事の話」(7) http://t.co/XnOEQIiHGA

  2. RT @em_staff: 野村克也の野球をアジャイルで読み解いてみました。食べ歩きは横浜市戸塚の「ゆいまーる」お楽しみください! ―ノムラ流アジャイル野球〜プロセスと振り返り:食べ歩きSEの「野球っぽいお仕事の話」(7) http://t.co/XnOEQIiHGA

  3. 野球好きの人に読んで欲しい。普段の仕事も野球な考え方で動けたり楽しめたりするんだぜ!ノムラ流アジャイル野球〜プロセスと振り返り:食べ歩きSEの「野球っぽいお仕事の話」(7) http://t.co/bYjfTAONte

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