■今回のメインディッシュ
野球選手と親善大使の二足のわらじ
昨年(2012年)12月、ニューヨーク・ヤンキース不動のセンター、カーティス・グランダーソン外野手が「MLB国際親善大使」として来日しました。
その際、日本のファンから受けた質問「スポーツと学業を両立させるためには?」に答えた言葉が、今回のメインディッシュです。(出典:来日時のインタビュー)
前所属のデトロイト・タイガース時代を含め、過去7年間で1,070試合出場(年間平均152試合に出場、メジャーリーグは年間162試合)。常にバットを振り、グラブを手に走り続けているグランダーソン選手。野球選手としての仕事に加え、「MLB国際親善大使」として、ヨーロッパ、アジア、南アメリカなど世界中を飛び回り、野球の素晴らしさを世界中に伝えています。
シーズン中、出ずっぱりで多忙な彼は、なぜ親善大使として世界を飛び回っているのでしょうか?
幼い頃からの教え〜文武両道
その秘密は彼の生い立ちにあります。
父は体育の教師、母は科学の教師の家庭で生まれ育ったグランダーソン選手は幼い頃から、両親に次のような教えを受けていたそうです。
- スポーツは、学業で一定成績を収めないとやらせない。
- いろいろなスポーツにトライしていい。
ただし、最後(シーズンオフ)までやり遂げること。 - 一面的な人間になるな。
- 他人には敬意を払え。
この教えを守り続けた彼は、
- プロ入り後も大学に通い、二つの学位を取得(ビジネス経営学、ビジネス・マーケティング)。
- 野球以外に、バスケットボール、陸上、クロスカントリーなど複数のスポーツを最後まで経験。
- 人柄と野球への情熱をコミッショナーに評価され、「MLB親善大使」に任命。
時間をうまく使いながら、学業とスポーツを全力でこなしているのです。
ちなみに、大学卒業後の入団が当たり前な日本のプロ野球界(ときに高卒者や中退者もいますが)とは異なり、メジャーリーガーでは大学の学位を持つ選手はほとんどいないそうです(全体の5%にも満たない)。
幼い頃からの教えを守っている彼にとって「現役選手」と「MLB親善大使」の両立は、当たり前なのかもしれません。
ワークライフバランス
私たちビジネスマン、特に拘束時間の長いIT系の人間にとって、仕事と学習の両立、仕事とプライベートの両立、この2つは、常に付きまとうテーマです。
大げさに感じるかもしれませんが、このテーマに答え続けることが成功の第一条件だと思います。
私はまだ明確な答えを持っていませんが(そもそも成功していないので)、グランダーソン選手の言葉と行動を私なりに解釈し、次のことを心がけることにしました。
1. やる!と決めたことは全力を尽くし、結果にとらわれない
何事にもチャレンジし、やり遂げることが大事。その結果、うまくいこうが失敗しようが過度に気にせず、次のチャレンジに生かす。
2. タスク(まとまり)単位で、仕事の時間を効率化する
技量を磨く、自動化する、道具の使い方を工夫する、などの知恵を絞り、たとえば、30分で出来ることを25分に効率化する努力を怠らない。
3. 不要と感じたことは一切、手を付けない
誰もがやっていることでも、自分が不要だと感じたら手を付けない。
これらは、この記事を書いた日(2月9日)から実践しています。まだまだ不完全な部分もありますけどね。
さまざまな知識と多様な経験の大切さ
グランダーソン家と同様、私にも親からの「これだけは守れ」という教えがありました。
- ゲーム(ファミコン)は晩ご飯まで。食後は禁止。
→ゲームばっかりするな! - 夜は、本をたくさん読むこと。
→好きなことや勉強以外にも知見を広めよ! - 人付き合いは大切に。
→人同士の関わりあいから学べ!
今思うと「学校の勉強と好きなことだけが人生ではない。もっと多くのいろいろなことを知り、学び、人として成長しなさい」という親心があったのでしょう。
これらの教えを、ときには破りながらも守っていったことで、勉強、仕事、たくさんの趣味に出会い、さまざまな人たちとの付き合いを経験することができました。新しい技術を覚え、仕事で活用したり、こうして趣味の野球にからめて自分の考えを発信できるのも、幼い頃からの親の教え「さまざまな知識と多様な経験の大切さ」を説かれていたからだと思います。
「一面的な人間になるな」というのは、グランダーソン家と一緒なわけです、光栄なことに。
私は貧乏球団アスレチックスの大ファンであり、お金持ち球団ヤンキースは、目の敵にしがちですが、人間カーティス・グランダーソンが好きになりました。
機会があれば、いろいろなお話を聞いてみたいなあ……、野球以外の話で。
あ、そうそう、2014年のバレンタイン、いち早く受付け開始したので、みなさんのご応募お待ちしています!(ぇ
参考文献
- Wikipedia:カーティス・グランダーソン
- インタビュー動画:来日したC.グランダーソン選手に屋形船でインタビュー 【後編】
- 雑誌『Slugger 2013年3・4月号』
■今回の食べ歩き
醸造酒家KURA NISHIOGIKUBO
- 東京都杉並区西荻南3-10-4
- 最寄り駅:JR 西荻窪
- 営業時間:17:00〜4:00(営業時間・定休日はお店にご確認ください)
- Website:KURA
- Blog:一人飲みの味方! 一杯飲み屋 ”KURA”in 西荻窪
- Facebook:醸造酒家 くら
最近、ワインと日本酒を楽しむならココ!と決めているお店です。月に2〜3回は来ているかな(笑)
お気に入りの置物
店内はカウンター+2名テーブル一つの落ち着いた雰囲気です。写真の置物は、私の大のお気に入りです。
オススメのロゼワイン
ワインは赤、白、ロゼ、スパークリングと大体揃っています。
日によって用意してある銘柄が違ったりするので、私は店員さんにオススメを教えてもらいます(軽い感じのロゼがいい、重めの赤が飲みたい、など)。懇切丁寧に教えてくれるので、ホント助かります。
クリームチーズ西京味噌漬け
食事とおつまみは「本日のお品書き」に載っています。
お、これは年末に掲載した「今宵のディナー・オールスター2012」で一番セカンドだったクリームチーズ味噌漬けですね。ほんのり味噌の風味が、ワインや日本酒によく合うトップバッターです。(余談ですが、店長さんは野球好きです。)
オススメの日本酒
日本酒もワインと同様、日によって用意されている銘柄が異なります。辛口、醸造、濁りなど、店員さんに好みを伝えてオススメしてもらうのがベストです!
和風の小鉢。酒一筋!
きんぴらや煮付けなどの和風の小鉢もあります。この和食がとにかくレベル高い。是非食べてみてください。
ビーフカレーリゾット!
最近(この連載のために取材した)食べて感動したビーフカレーリゾット!
野菜の盛りつけにも驚きですが、味も相当おいしいです!メニューにあったら、是非食べていただきたいですね。
お酒、特にワインや日本酒が好きな方には自信を持っておすすめする「醸造酒家KURA NISHIOGIKUBO」。JR中央線・西荻窪に行く機会があれば、是非ともお立ち寄りください!(メニューは取材当時のものです。提供されていない場合もあるのでご了承ください。)
これまでの食べ歩き
書き手:中川 伸一
- プロフィール:公認レポーター 中川 伸一 – 第8回企業内Lean Startup勉強会 レポーター自己紹介
- Blog:ShinYorke([try,retry]).run()
- Twitter:@shinyorke
- Facebook:http://facebook.com/shinyorke
4 Comments
@shinyorke · 2013年2月19日 at 09:56
真面目な話はどうでもよくて、グランダーソンの真摯さと、KURAの仕事っぷりを伝えたいんだよ。あと、バレンタイン2014受付始めましたw #mlbjp ヤンキース流「文武両道の教え」:食べ歩きSEの「野球っぽいお仕事の話」(6) http://t.co/oPgcYieT
@dokokano_panda · 2013年2月19日 at 18:15
RT @shinyorke: 真面目な話はどうでもよくて、グランダーソンの真摯さと、KURAの仕事っぷりを伝えたいんだよ。あと、バレンタイン2014受付始めましたw #mlbjp ヤンキース流「文武両道の教え」:食べ歩きSEの「野球っぽいお仕事の話」(6) http://t.co/oPgcYieT
もす · 2013年8月2日 at 13:11
日本人も負けていませんよ。
全国高等学校選手権(インターハイ)つまり全国大会に出場して、東大、京大、医学部に進学している人がたくさんいますよ。
卓球では、荒木基亮さん、高藤江美子さん、高藤雅史さん、山本章さんなどが医学部に。
陸上では、長幡樹さんが医学部に、小山俊之さん、櫻井大介さんが京大に、渡邉拓也さん、早川晃司さんが東大に、また開成高校の向井頌之さんはインターハイ出場を決め、医学部を目指しているらしい。
水泳では、中渡瀬智さん、杉浦祐太郎さんが医学部に、足立やすしさん、佐藤豪さん、山田尚輝さん、中辻雄哉さんが京大に、富永航平さん、岡崎健斗さん、が東大また、シンクロでは日本代表にも選ばれた加島文葉さんが医学部に。
剣道では、鳴本敬一郎さんが医学部に。
サッカーでは、木村剛さんが東大に。
ゴルフでは、辻田晴也さんが医学部に、北側裕次郎さんが京大に、高野隆さんが東大に。
バスケットボールでは、神﨑恒一さん、對馬誉大さんが医学部に。
他にもそういうかたはたくさんいます。
【野球っぽいオブジェクト指向の話】喩え話の大切さ | ShinYorke([try,retry]).run() · 2013年2月21日 at 23:00
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