2012年11月17日に開催された「Ultimate Agilist Tokyo – 集え、日本の活動家たちよ。」。Manaslink公認レポーター・山本 菜穂さんがレポートします。


こんにちは。Ultimate Agilist Tokyo 2012開催から2ヶ月とちょっとが経過しました。みなさん、いかがお過ごしでしょうか?
今回、数あるセッションの中から、一番印象に残ったセッションについて書いてみます。

串田さん

■ふりかえり ≠ 反省会

みなさん、「ふりかえり」を実践、または勉強していると思いますが、この「ふりかえり」を適切に説明できる人はどれくらいいるでしょうか?そういう私も、適切に説明することはできていません。
よくある間違いは、「ふりかえり」を反省会と捉えたり、「ふりかえり」と言いながら反省会を行ってしまうことだそうです。

では、どういうものが「ふりかえり」なのでしょう?
簡単に「ふりかえり」と反省会の違いが説明されました。

  • ゴールに来た時点で、後ろを見て話すのが「反省会
  • ゴール地点で、少し後ろを見て先の事を考えるのが「ふりかえり

「ふりかえり」とは「try」のためにするものであり、後ろを向いて今までの道を思い返しておしまい!というものではありません。私たちは、適切な「ふりかえり」ができているでしょうか?

 

■最強で唯一無二のプラクティス

アジャイルには、たくさんのプラクティスがあります。ただ、大概のプラクティスは代替可能だと串田さんは言います。

例えばペアプロ。
ペアプロを行う目的はなんでしょう?それぞれ目的があると思いますが、それは本当に、ペアプロでなければできないことでしょうか?
例えばソースコードの共有が目的であれば、バージョン管理などで代替できます。

「ふりかえり」はどうでしょうか?
やってきた結果を顧みて次につなげるための情報共有は、「ふりかえり」以外の方法では実現不可能です。また、「ふりかえり」は「やってきた結果を顧みて、次につなげるため」という、インクリメンタルにチームの質を上げるための、最強のプラクティスでもあるそうです。

 

■メンバーの積極性が大事

さあ、いざ「ふりかえり」をやってみよう!となったとき、誰も何も発言しない状況では成立しません。特定の誰かだけが発言するのも違うし、当たり障りのない事だけを発言するのも違います。
「ふりかえり」は、メンバーの積極性が鍵になります。メンバー全員が発言することが望ましいそうです。

「ふりかえり」は「話をしてなんぼ」なので、まず全員が発言するスタイルを実施します。ただ、この方法で実施すると、最初は「言わされている感」がどうしても出てくるそうです。また、発言自体がなかなか出てこないこともあります。

どうやって発言を引き出していく?

方法はいろいろあると思いますが、お手軽な方法として、付箋を利用する方法が挙げられました。付箋に話したいことを書き出しておく事で、発言がスムーズになるそうです。私もKPTを出す際によく利用しています。

「言わされている感」をどうする?

これには、「ふりかえり」を「短いスパン」で「繰り返し行っていく」ことで、おのずと自発的に言えるようになっていくそうです。

問題や解決方法は他にもいろいろとあると思いますが、このように「ふりかえり」自体もチームで育てていくことで、より良いプラクティスになっていくと話していました。

 

■ふりかえりは話してなんぼ

「あーだこーだと説明していても仕方がない、実践が一番!」ということで、最後の15分ぐらいを利用してディスカッションが行われました。ディスカッションをしたことで、みなさんが「ふりかえり」についていろいろと実践していること、悩んでいることなどを知ることができました。「ふりかえり」だけをテーマにディスカッションができたのは、この場だけではないでしょうか。

ディスカッションの様子

 

■「ふりかえり」をふりかえってみよう

同じ時間帯の他のセッションの人気が高かったのか、若干参加者が少なく感じましたが、「ふりかえり」を改めて考えるのはとても大事だと思い、参加しました。

「ふりかえり」だけで、こんなに長い時間話ができるの?と思う方もいるかもしれません。かくいう私も、どうなのだろう?と思っていた一人でした(ゴメンナサイ……)。セッションの最初に串田さんが言いました。

このセッションは、「ふりかえり」を実践し、体感しているけれども、コドバにする事によって改めて考えてみる場です。

串田さんの言葉は、当初の不安を払拭し、とても大事な事を考える場なのだと強く認識させられました。(暗黙知を形式知に変える……、とても大事な事ですよね。)

「ふりかえり」と一言でいうものの、実は奥深いプラクティスであることを実感できたセッションでした。

公認レポーター 山本 菜穂


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串田 幸江さん

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