トヨタに勤めていた父。その父が残してくれた膨大な日記。娘は、その父の日記をもとに1冊のトヨタ本を執筆した..。
日記という個人的な側面から削り取られた日常は、トヨタという巨大自動車メーカーの普遍的な特質を捉えているわけではない。しかし、それがあまりに個人的であるために、嘘偽りを重ねる意味や必要性がなく、かえってトヨタの本質をズバリ捉えているように思えてならない。
例えば昇格試験、例えば職場環境、例えば部下管理だ。
■3月1日
出勤し、作業を始めてしばらくすると、課長が読んでいるとの連絡あり。すぐ行くと、いよいよ班長の辞令をくれる。昼休みに、班長の帽子を元町生協にもらいにいく。なんだか被るのが照れくさい。でも、いつまでもそんなことをいってられないので被ることにした。(P44)
■1月7日
今年初出勤。もらったモチたくさんと、七輪を持っていき焼く。(P149)
■4月22日
10日に入ってきた新人が、土日の休みを利用して、九州の実家から車に乗ってきてしまい、課長からひどく叱られる。(P171)
「等身大の」のトヨタ本である。
★★★★(★5つが最高)
文章が暖かい。父親ゆずりの著者の性格の良さがよく表れている。
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富士通株式会社 柴田浩太郎 SHIBATA Kohtaro 社内プロジェクトマネジメント研修の企画・開発・講師・運営を担当。食べ物は、お好み焼き、たこ焼き、焼きソバなどソース系全般を好む。 |
このコーナーはこうたろうさんが知人宛にメール配信されている図書紹介を許可をいただいて掲載しているものです。