著者は言う。悪党対策に侍を雇う百姓がいたと。
十四世紀の百姓を貧しく哀れな存在と決め付けるのは問題が多過ぎる。実態は侍を雇えるくらいには豊かで、その程度にはこの時代の百姓たちはたくましく力強く自立していた。(P6)
著者は言う。史実をもとにつくった小説であると。
称名寺文書を当代風に読み直して新しい物語を作ってみようと試みた。(P6)
主人公は、吾輔(ごすけ)という百姓。
鍵となるのは、柿、風呂、弩(ど)という武器だ。
西洋のクロスボーに近いその武器は、本の中盤過ぎ(P168)に現れる。
★★★(★5つが最高)
人物の掘り下げが、やや浅く幸運を前提とした展開に、少し戸惑う。
この題材は、小説よりも映画化したら活きるのではないか。
第二部の戦闘シーンは特にそう。
地形を使った戦略、時間との闘い、人の心の動揺は小説の行間をかなり補足しないと(映像をイメージできないと)臨場感を感じられない。
最後に裏表紙の略歴を見て納得した。著者はNHKの脚本家だったのね。どうりで、どうりで。
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富士通株式会社 柴田浩太郎 SHIBATA Kohtaro 社内プロジェクトマネジメント研修の企画・開発・講師・運営を担当。食べ物は、お好み焼き、たこ焼き、焼きソバなどソース系全般を好む。 |
このコーナーはこうたろうさんが知人宛にメール配信されている図書紹介を許可をいただいて掲載しているものです。